火星の月の下で

日記がわり。

◎『わすれなぐも』がめちゃくちゃ面白かった

土曜深夜(日付の上では日曜早朝)のアニメシャワーでやってたアニメミライ受賞作品『わすれなぐも』がものすごく良かった。
もうこれ十分に商品レベルに達してるよな、と思ってしまったデキで、登場人物は作画、行動ともに奥行きを見せていて魅力的だし、ストーリィもよくこなれていて、30分という短い時間の中で、過去と現在、起承転結、意外なラストと独特の余韻、と、この手の受賞作品ではちょっと見られない完成度。
最後の月吠庵でお茶を出す白い手に至るまで、かなり画面効果も計算されていて、これが新人チームの作品?・・・といぶかってしまうほど。
実際はP.I.G.だし、そこそこ熟練の手も入ってるんだろうけど、こういう作品、あるいは制作される環境に才能が集まっていってほしいものだな、と思わざるをえない。
アニメのように商業効果の高いジャンルでなにかの賞を設けても、声優関連のヤツでやってるみたいな実際の作品価値ではなく「売れたもの」「人気作」だけに集中してしまったり、あるいは逆に画面制作の側で、妙に芸術意識、思想意識みたいなのが溢れるものに受賞がいってしまったりと、目的がアニメーターを育成するものか、一般の需要をまったく無視して美術品の制作を支援するものなのか、人気投票に終始しているのか、なんかわからん時が多いのだけど、この『わすれなぐも』に関しては、この1作のみでこのアニメミライに意味があった、と思ってしまうほどだ。
もちろん他の3作品がだめ、ということではないんだけどね、とりわけ先週の月曜日にやってた『BUTA』なんかもけっこう面白かったし。
声優関連ももう少し考えた投票をやってほしいもんなんだがな。
何年か前、それまで『しゅごキャラ』でヒロインとして既に3年の実績のある伊藤かな恵さんに対して『超電磁砲』がヒットしたため「新人」賞が出されたときなんか「はあ?」・・・と思ってしまったもんなぁ。
いや、かな恵さんの声は好きだし、受賞それ自体はいいんだけれど、「新人」はないだろ、「新人」は。
ともかく、この『わすれなぐも』詳細な感想は、またしばらくしたらアニメブログの方に書く予定。