火星の月の下で

日記がわり。

○面白かったやる夫シリーズの野村克也

やる夫と学ぶ野村克也
やる夫と学ぶ野村克也(やる夫Wiki)・・・ここに上以外のまとめも上がっている。
この人うまいな・・・ひょっとしてプロか?
ここに書かれていることはほとんど知っていたことだし、特に(現時点で)最後の方のエピソード、蔭山和夫の事件なんかも新聞報道ではあったけど、当時ものすごく驚いたし、センセーショナルに報道されてたので深く覚えていたが、そういった知識があってもなお読ませる力、面白さ、劇的な展開力と、最近読ませてもらったやる夫モノの中ではトップランクの面白さである。
ひょっとしたら史実として知りすぎるくらいに知っていたから、という気がしなくもないけど、たぶん知らなくてもそうとう面白いんじゃないかと思う。
最初の方で少し出てくるけど、配役がほとんど男キャラなのに、これだけひきつける構成力というか話術というかに、感嘆した。
そしてほとんど男キャラだけで進めていればこそ、蔭山夫人をハルヒにした効果がものすごく出ていると思う。
部分的につっこみがたりないところとか、虚実ギリギリのところも少しあることはあるものの、それをさっぴいてもうまい。
個人的には高卒新人で26勝した同期の新人王・宅和投手のこととか、八尾高→早稲田大出身の木村投手のこととかについてもふれてほしかった気もするが、南海球団史ではなく、野村克也物語なので仕方のないところだろう。
何度読んでもうますぎるので、プロじゃねーかなー、と思うことしきりである。