火星の月の下で

日記がわり。

◎永久欠番は球団への貢献度であって、球界への貢献度ではない

「黒田の永久欠番異議あり野村克也氏「俺を抜いてからにしろ」」
(p://www.news-postseven.com/archives/20170219_494474.html)
うん、まぁ、黒田の永久欠番についてはちょっとひっかかるものもあったし、広島球団史において代表格の投手と言えば、北別府か外木場であって、黒田はまだその域じゃないだろ、という気が強くしたんだが、それは広島球団とカープファンが決めることだと思うので、それはそれでいいかな、と思っている。
この野村の発言にもひっかかるものがあって、永久欠番てのは球団への貢献度であって、球界への貢献度ではない、ましてや一流選手かどうかの指標でもない。少なくとも日本では。
大事な選手を忘れているようなので、以前にも少し書いたけど一人あげておこう。
黒沢俊夫。読売。背番号4。
戦中戦後の危機の中で職業野球を支えた功労者の一人。
永久欠番第一号が沢村栄治の14だと思われがちだが、第一号は沢村と同時に欠番になったこの黒沢の背番号4でもある。
読売での活動は3年(実質2年)。
成績だけで考えるのなら、黒沢以上の選手は無数にいる、というか黒沢以下の選手の方が少ない。
しかし、読売球団にとって黒沢の存在はかけがえのないものであり、そもそも日本での永久欠番制度は彼のために報いたいという有志によって始まったものだ。
ファンにどれだけ愛されたか、それこそが永久欠番の資格ではないだろうか。
同じ文脈で、中日・服部受弘選手の10番も意義のある番号だと思う。(以前、少し否定的なニュアンスで書いたけど、今回のこれとは意味が違うので)