火星の月の下で

日記がわり。

○ナチの秘宝絵画、続報

ドイツで明るみに出た小説よりも奇なる事件

ミュンヘンの高級マンションの一室から、1400点あまりの絵画が発見された。
それがなんと、ピカソルノアールクールベマティストゥールーズ=ロートレック、マルク、マッケ、ノルデ、ココシュカ、キルヒナー、さらに、ディックス、シャガールと、目を疑いたくなるような品ぞろい。

さらにデューラー(1471‐1528)、カナレット(1697‐1768)といった古典も見つかっている。推定価値は10億ユーロ(約1330億円)。

・・・ということで、内訳が発表になった。
なんかもうひっくり返るような名前がゾクゾクと挙がっている。
この中で注目は、元記事にも少しあるけど「退廃芸術」の烙印を押された一群。
具体的には表現主義絵画等で、ココシュカとキルヒナーの名前が挙がっているのが目を引く。
ナチは表現主義を弾圧した、というのはよく知られているが、焚書したのではなく隠匿していた、となると、今後、思想的な意味でも美術史が書き換えられる可能性が高い。
そして同時に、発見された表現主義絵画がどういうものであったか見てみたいし、専門家の意見も聞きたいところだ。
これらの作品は日の目を見た後に隠されてしまったものなのか、それとも今までまったく日の目を見なかったものなのか、というあたりも興味がわく。