火星の月の下で

日記がわり。

○W杯予選組み合わせに思う

来年のブラジルW杯の組み合わせが決まり、日本はギリシア、コロンビア、コートジボワールとの対戦と決まった。
予想とか評価とかが見たくて、独紙、英紙、西紙、なんかをネットで見られる範囲で拾い読みしてたら、いくつか面白い表現があって、コートジボワールのことを「Ivory Coast(アイヴォリーコースト)」と表記しているところがあった。
ずいぶん懐かしい名前で、ワタクシなんぞの世代では、象牙海岸という国名の方がわかりやすかったりする。
コートジボワール政府が「象牙海岸」ではなく「コートジボワール」と表記してくれ、と言っているので、公式はそうあるべきなのだが。
ギニア湾沿岸の諸地域は今では現地の意図を反映した国名として表記されているけれど、1960年いわゆる「アフリカの年」からしばらくの間は、そういった俗称が日本の地図にも堂々と表記されていた。
もちろんこれは差別意識ではなく、欧米からの資料を準拠としていたからであろう。
今手元にワタクシが高校時代に使っていた地図帳を広げてみると、国名はもうコードシボワールとかトーゴ、ガーナ、リベリアといった表記になっているが、海岸には国名とは違う色の文字でそれぞれ西から胡椒海岸穀物海岸、象牙海岸黄金海岸奴隷海岸、などという名がまだ見える。
現国名と照らしてみると、
胡椒海岸→シェラレオネ。
穀物海岸→リベリア
象牙海岸コートジボアール。(うちの地図帳では「ワール」ではなくアールとなっている)
黄金海岸→ガーナ。
奴隷海岸トーゴ、ダメオー、ナイジェリア西部。
となっている。
ちなみにダメオーというのは、現在のベナンで、独立当初はダメオーという名だった。
奴隷海岸なんてひどい名前なので、正式名称にならないのは当然なのだが、それでもワタクシの高校時代(70年代初頭)にはまだ併記される程度には残っていたようである。