火星の月の下で

日記がわり。

○史実定説としての受容史〜本能寺の変から

信長、家康、光秀の「歴史」は、すべて秀吉の捏造だった!嘘だらけの「本能寺の変」

明智光秀の子孫が書いた『本能寺の変431年目の真実』(文芸社文庫)が、発売から1年4カ月が経過してもなお売れ続け、27万部を突破する驚異的な売れ行きを見せている。
著者は明智憲三郎氏。
もともとは三菱電機システムエンジニアで、いわゆるプロの学者ではないが、先祖の名誉回復を願う子孫が感情論で書いた本ではなく、国内のみならず海外も含めた膨大な数の文献に当たり、導き出した結論は、これまでの定説を根底から覆すものとなっている

詳細はリンク先を見てもらうとして、ここで興味を引かれたのは従来よく言われていたような○○陰謀説とかの類ではなくて、なぜこういう定説になったのか、という受容史の方。
かつてカーは「歴史は歴史家が作る」というようなことを言い、史料をどう読むか、ということの重要性を語っていたが、そういったことなどを思い出す。
大河ドラマにスポットをあてているようだが、どちらかというと江戸時代の軍記ものの影響の方に関心があるので、記載はどの程度あるのだろうか。
少なからず興味があるので、書店でみかけたら手にとってみよう。