火星の月の下で

日記がわり。

◎『響け!ユーフォニアム』の原作・第一巻

アニメがあまりに面白いので『ユーフォ』の原作第一巻を書店にて購入。
読んでみると、アニメ版は細かなところでアレンジはあるものの大筋としては原作通りの進行。
にもかかわらず、まるで別の作品、別の登場人物のような感覚になってしまう。
その原因ははっきりしてて、登場人物が主人公の久美子を除いて全員京都弁だから。
緑輝とか葉月とかはそれほど違う感じでもないものの、夏紀と麗奈が全然別人に感じてしまう。
しかし私はアニメ版は標準語設定にして正解だったと思う。
これはアニメの方を先に見たからかもしれないが、原作の方が元気が良くて闇が深い。反面、アニメ版の方が平明であすかや麗奈といった人物の神秘感がよく出ていると感じたから。
どっちが正解というのではなく、アニメにはアニメの持ち味が出てるな、と感じた次第。
加えて、実際の音声になると、エセ関西弁が混じってたりするとけっこうイライラしそうなので、そういったフラストレーションが発生しない、という点でも標準語にしたというのが正解かと思う。
あすか先輩担当の寿さんは神戸出身なのでたぶん関西弁になってもうまくやってくれそうな気はするが、他のメンバーがどうなるかわかんないしね。
第一巻を読んでみて、その細かな違いが面白かった。
イベントの起こる時間の前後関係とかね。
そして、たぶんアニメは1クールこの第一巻で終わるんだろうな、というちょっぴり残念な気もある。
ただまぁ現状では原作に細かなオリジナル描写を入れて、それがうまくお話を膨らませているので、それはそれでうまくやってくれるのかな、という期待もけっこうある。
それにしてもこんな関西弁だらけの小説、よく編集部は「Go!」を出したな、と、その辺はちょっと感心した。