火星の月の下で

日記がわり。

○ムービープラスで『原子怪獣現わる』を視聴

30年以上前、神戸でやった海外怪獣映画祭(名称不詳、というか忘れた)で見たはずなんだけど、ほとんど忘れていたので録画視聴。
まださらっと通しで見ただけなので、簡単に感想だけ記録しておく。
1953年制作。
翌、1954年に『ゴジラ』公開。
核実験により甦った古代の巨大肉食恐竜が都市の海浜部に上陸して被害をもたらす、という基本プロットは共通。
放射能被害をまきちらす、というあたりも共通しているがその方法が少し違う。
人間模様とか、結末も違うので『ゴジラ』がパクったとまでは言えないと思うし、それぞれ別の魅力があるようにも思う。
ちなみに日本公開が1954年の12月なので、同年11月公開の『ゴジラ』よりあと。
従って本作に『ゴジラ』が影響を受けたとするなら、米本国で視聴してきたスタッフなり関係者なりがいたか、あるいは評判と大まかなプロットを聞いて影響されたかなのだろう。
実際どの程度制作が意識していたのか知らないのだけど、各種ガイドや研究本などで「影響された」と書かれているので、まったく知らずに偶然似てしまった、ということは考えにくいのだろう。
むしろ本作は、ブラッドベリの原作と著しく変わってしまっているとこの方が興味深い。
ブラツドベリの短編『霧笛』は、燈台を仲間と間違えてやってくる巨大恐竜の話だったけど、ニューヨークに上陸して大暴れ、なんてことはしない。
『霧笛』は映画化とは関係なく名作なので、この映画の元ネタになっているとは知らずに40年以上前にペーパーバックみたいなので読んだことはあったけど、これが原作と言われても「は?」と思えるくらい違ってた。
まぁ、劇中、燈台の場面は申し訳程度あるんだけどね。
見落としもあるだろうから、録画したのを今晩もう一度見直す予定。
月末、28日にもう一度放送があるみたいである。