火星の月の下で

日記がわり。

○懐かしいものは何か

歌謡ポップスチャンネルで、70年代、80年代の歌謡曲を聴いていて懐かしい気分になるのだが、それは曲そのものよりその曲が流れていた時代、背景なんかが懐かしいのであるな。
思うに、曲そのものの思い出として懐かしいというのであれば、当然のことながら少年時代、ワタクシの場合だと60年代前半の曲になるわけで、まだ音楽の趣味も固まっていなかった時代の記憶とともにある。
そういった曲ももちろんその時代背景を思いだして懐かしい要素はあるものの、その情景は甚だ抽象的で曖昧だし、やはり曲に対する記憶の方が強くなる。
70年代、というともう成人していたし、決して少年時代の思い出としての「懐かしい」でもなく、もう音楽の趣味が固まっていたので曲に対する嗜好としての懐かしさでもない。
あのときこんなことがあった、あんな辛い思いをした、楽しいことがあった、そういったことに対する懐かしさ。
あたり前っちゃあたり前なんだけど、器楽曲にのめりこみすっかり歌謡曲なんてものには愛想を尽かしていた時期だっただけに、そういったことでも時代相を感じてしまう、というのをあらためて体感している。
結果、それが楽しいということ、そのことがこういった記憶に対する懐かしさになる・・・のかな。
ま、日記なのでこんなところで。