火星の月の下で

日記がわり。

○昔がいいわけあるか!

「「昔が良かった」っていう人は、その時代の特権階級にいることを前提に話すけど、その時代は奴隷か貧民が大多数、という話」(togetter:1141487)
多少なりとも人文科学としての「歴史」を学んでれば容易に想像がつくことなのだが、エンタメとして歴史を読んでる人が多いので当然そういうことになるわな。
引用されている上岡さんの話は確かワタクシも何かで聞いた覚えがある。

そういや上岡龍太郎氏が前世を信じない理由として、前世は騎士だったとか、お姫様の生まれ変わりだとか言う奴ばかりで、それより圧倒的に人口が多いはずの、乞食や売春婦の生まれ変わりだと言う奴がひとりもいないのは何でやねん?と思ったから、と言ってました

こういう歴史の勘違いは、過去のできごとを「歴史」ではなく「お話」として消化しているからなのだろう。
従って特に史学を学んでいなくても、半世紀も生きてみればある程度「良かった時代にも闇が色濃くあった」ことが体感的にわかるので、「じゃあその時代の大多数はどうだったのか」と言うことに対しても想像がはたらきやすくなる。
ミリヲタについてもわりとそういうことを感じるときがあるのだが、別問題になるのでこの程度にしておこう。