火星の月の下で

日記がわり。

○今週の「知ってた」

「経済学者の鼻を折る「法則破り」の日本」
(ps://jp.reuters.com/article/japan-economics-breakingviews-idJPKCN1AY0RM)

1868年の明治維新後、そして再び第2次世界大戦後に日本が成し遂げた急速な経済発展は、近代化に関するほぼすべての理解に反している。
19世紀の専門家は、当初、繁栄が可能なのはプロテスタントが多数を占める文化だけであると確信していた。
その後の専門家は、他のキリスト教社会でも繁栄が可能であることを認めた。
だが、日本における反キリスト教の歴史は、何の障害にもならなかった。
20世紀に入り、開発経済学者は「何か特別な推進要因がなければ急速な成長はほぼ不可能」と主張。
それは貿易慣習や暴力的混乱を伴う社会革命、豊かな天然資源、国際的に連帯したマイノリティグループによる感化などだ。
だが日本はこのいずれにも該当しない。

00年代から日本語のウェブ、掲示板等で言われてたことなので全然目新しさを感じない上に、高度成長時代の外的要因についてまったく触れてなかったりで、どうも基礎認識さえおかしなところがあるため、「今頃気がついたんかい」以外にもいろいろつっこみどころの多い記事。
キリスト教の優位を語るのなら、中世におけるムスリムの先進文化とその後塵を拝していた教会神学の時代はどうなるのかね、と思ったりもしたけどキリスト教ではなく「プロテスタント」と書くことでその批判を逃れている・・・のかな。
欧米の経済学者って、日本の分析をするときに日本語の資料を読んでないことが多いのではなかろうか。
英米語が必須というのはわかるけど、それだけで経済は事足りると思ってるんならちょっと問題かもね、特に日本経済を分析するときは。