火星の月の下で

日記がわり。

こどもむけ

80年代から90年代前半にかけてのテレビアニメのOPとかトレーラーとか抜粋とかを見てたんだけど、今の視点で見ると「こどもむけ」の感がかなり強い。
80年代というと、既にヤマト、ガンダムの大潮流は過ぎ去って(ガンダムはまだ渦中だったが)おとなむけ、とまでは言わなくても、青年層をターゲットにしたようなところが前面に出始めてきた時期だったんだが、それでも今の視点で見ると、そうとうにこどもむけ、という感覚になる。
もちろんこういう過渡期があったればこそ現在があるので、そこを軽視したり侮ったりしてはいけないのだけど、当時感じていた脱「こどもむけ」という感覚も、今となってはそんなに変わらないような気持ちになってくる。
その一つに、まだまだ多かったロボットものがあって、確かにマジンガーなんかの頃のような、おもちゃっぽいデザイン、それに合わせるためのストーリィ、という空気は希薄になってきてたけど、そもそもロボットアニメ(巨大ロボで戦闘をするという形式)というジャンル自体が、こどもむけ、という感じになってしまう。
要するに、当時の脱「こどもむけ」というのはつきつめると、こどもむけアニメが卒業できない連中のためのものであって、ジャンルそれ自体がこどもむけを卒業していたわけではなかったのだな、ということだ。
それゆえ、当時いくつかのエポックメーキングがあったにも関わらず、過渡期の一つに見えてしまうところである。

こういう話は具体的に作品名を上げて、どこがそう感じたのか、というのを書かなければいけないのだけど、具体名を出すと荒れるのが難点。
プロでもないアマチュアが、そういう状況になってしまうのはかなりきついので、不完全燃焼ではあるけど、感想の範囲内にとどめておく。