火星の月の下で

日記がわり。

有吉道夫九段、亡くなる

「【訃報】有吉道夫九段(87)」
(p://shouginews.blog.jp/archives/41021923.html)
昭和の大棋士の一人、有吉九段が亡くなられた。合掌。
平成に入ってからは、ここのまとめでも取り上げられている引退目前での順位戦での死闘がインパクトがあった。
とくにあの高崎四段(当時・現七段)との順位戦での死闘は、今も記憶に新しい。

昭和時代では、なんといっても至上初、大山名人との「師弟名人戦」で、あれによって昭和の一流棋士の中に入ったという感じだった。
内藤九段との間の、関西在住棋士トップをかけたライバル関係も記憶に新しく、大山、舛田が関西を去り、大野ら往年の大棋士が衰えていく中、長く関西棋界を引っ張ってくれた恩人でもあった。
個人的には、いかにも正統派に見える、序盤のガッチリとした居飛車矢倉、そして有吉九段の代名詞になった中盤での猛攻「火の玉流」と言った棋譜は、当時の居飛車党にとってはかっこうの研究材料で、よく勉強させてもらった。

ともかく、記憶に残る大棋士だった。
幾多の素晴らしい棋譜を残してくれました。
ありがとうございました。