火星の月の下で

日記がわり。

幻想文学

フランケンシュタインと自動人形

メアリ・シェリーの原作版『フランケンシュタイン』が、ボリス・カーロフの「怪物」役等で広く流布してしまった映画版の『フランケンシュタイン』とは全然違うシロモノだ、というのは有名な話で、時に哲学的とまで言える「人類の悩み」を思惟する怪物(人造…

die Kunstmaerchen

メルヘン、ではなく、芸術メルヒェンとして、あるいは創作メルヒェンとして好きなものを列挙してみる。昔は骨の髄までホフマン・マニアだったので、ベスト10とかベスト20とかを選ぶと、半数から時に2/3くらいまでホフマンばっかりになってしまったけど、最近…

吸血鬼

昔の文庫本を整理してたら、Reclam文庫のDeutsche Balladenが出てきたので、パラパラと拾い読み。 GoetheのDie Braut von Korinth(コリントの花嫁)があったので、今日は吸血鬼のことについていろいろヨタゴトを記録。 吸血鬼が死体である、ということを指…

ノヴァーリスの青い花

独逸浪漫派の妖花、ノヴァーリスのメールヒェン小説「青い花」…原題は「ハインリッヒ・フォン・オフターディンゲン」で、これは主人公の名前なのだけど、日本では象徴として登場する「青い花」の方を訳名につけることが多い。10日の日記で、メルヘブン第1話…