火星の月の下で

日記がわり。

めぞん一刻ドラマ化

いろんなところで話題になってるっぽい、めぞん一刻のドラマ化。
なんとなく、いや〜な感じがするのは、実写映画で見るも無残なコケ方をしたからではない。実写化ということそれ自体が嫌なのだ。
まぁ、原作にある一定の評価が既にあって、もはや古典に近い位置まで来てて、にも関わらず現代性を持っている、という、ある種、奇跡のような作品だし、そこそこ人気のある俳優も使うだろうし(五代君は公募らしいが)宣伝もするだろうから、よほど変なことをやらない限り、数字もとれるだろうけど、個人的には、すこぶる嫌。
個人的には、めぞん一刻の主人公は四谷さんだと思ってたし、この作品にひかれたのは、このボロアパートに暮らす、一人暮らしの人生模様、みたいなところにひかれていたので、「ラブコメ漫画」なんてくくりをされてしまうと(まぁ、そのくくり自体は間違ってないんだけど)ちょっとカチンと来てしまうのがあるのも事実なんだな。
連載当時、私もまだ学生でした。
連載後半は社会人しちゃってましたけど、吉祥寺のマンションで(連載が始まるちょっと前までは中目黒で下宿だった)、一人寂しく原稿しこしこ描いてたり、大学や大学院でクダまいて終電に乗り遅れたりとか、まぁ、月並なバカな大学生活やってました。
ようやく学生運動の波が去って、学生が自分の好きなことを4年間の時間の中で考えられる時代になった、そんな『共通感覚』*1世代の中で読んでいたので、ちょっと思い入れもある。そこに土足で踏み込まれるような不快感があるわけなのだ。
しかしまぁ、仕方ないか。人気作の宿命だもんね。

*1:このコトバは当時、同世代の共通項のような意識で語られた。今、この字面を見ても、何のこっちゃわかんないね。まぁ、うる星やつら・オンリーユーの「影ふみのワルツ」のところで、涙がわいてくる感覚・・・でもないなぁ、ちょっと説明しにくいコトバですな。(笑)