火星の月の下で

日記がわり。

少女漫画と思いたい人々

ジャンプを腐女子が支えるようになった、と言われて久しいけれど、実際のところはどれくらいの割合なんでしよう。
読者にしめる割合が他誌に比べて多い、ってだけで、まだ主流は小中学生、だと思いたいけど・・・、違うかな?
どうもそういう色眼鏡で見てしまうせいか、ジャンプのBL臭さが鼻について、あんまり好きな漫画雑誌ではなくなっている。まぁ、部数が多いからと言って読まなくちゃいけない、賛同しなくちゃいけないってわけでもないので(ましてや個人の好みの領域なんだし)否定的な感想を持つことくらいは別に構わんだろう。
ちなみに、好きな少年週刊誌誌の順番は、チャンピオン>サンデー>ジャンプ>マガジン、の順。別に発行部数の逆を書いたわけでもなく、こうなってしまう。(^_^;
さて、随分と前から、少し気になっていた、「少女マンガ(アニメ)を見る男」という図式について、少し思うところを書いておく。
女性に一番読まれているのがジャンプだ、ということの裏返しのような気がしなくもない、男性の少女マンガ嗜好。
これももう現在ではごく普通の現象になっているし、別段少女マンガを読んでいる男が変わった趣味だ、とは思わない、むしろ、ごく平均的な普通のマンガ好きの範疇に入ってしまっているような気がする。
私が少女誌に投稿していた昭和40年代の前半にだって、既にそういう傾向は見られたし、そのことが特異性だったのは、昭和30年代まで、じゃないかと思う。
それはそれでどうでもいいことなんだが、最近、「少女アニメを見る男」という図式に、ヲタっぽさを求めているんじゃないか、という錯覚に出会うことが、たまにある。

曰く「・・・私は○○○を見ていますが、なにか?」という類の言い回しで、○○○の中には、発言者が少女むけアニメだ、と思っている作品名が入るわけだ。
要するに、自分はそう少女作品まで見ている、あるいは少女作品に造詣がある、とでも言いたいのかもしれないが、そこらへんの愚かな優越感は今回ひとまず無視するとして、この○○○の中に入ってくる少女アニメのことなのだ。(長かったけど、ここからが言いたいこと)
どの作品を少女モノ、と認定しようが、その人の勝手なんだけど、この○○○の中に、『リリカルなのは』とか、『プリキュア』とかが入ってるのを見ると「ほへ?」と思ってしまうわけ。だってどっちも男子大学生むけでしょ?
確か企画にもターゲットの一つとして明記されてたはずだし。なのはにいたっては、ルーツはエロゲーですよ。(笑)
少女が主人公だから、っていうのは、むしろ少年アニメじゃないか、って思えるのが昨今の傾向だと思う。
もっと言うなら、『おじゃ魔女ドレミ』だって、一応商品展開なんか見てると、女児むけのような気がしなくもないけど、語り口の文法とかは、かなり男性むけのように思える。まぁ、いちいち分析めいたことは昔やったし、そんなのをいまさら出してくる気もしないけど。
作品については、好みの問題もあるので、どこで少女モノ、非・少女限定モノ(少年モノ、とは言い切れないので、一応こう表現しておく)を分けるか、なんてのはかなり恣意的だとは思うので、具体的にどの作品がどう、とか言うのはどうでもいい。問題は、アニメの中に、「少女アニメらしさ」を本当に見ているのかどうか、ということである。
どうも言ってる人を見てると、単に「少女像(場合によっては幼女像)」を求めているだけで、少女性が希求するものは見ていない、と思えるのだ。
そういう人達の言う、あるいは考える「少女アニメ」「少女マンガ」っていうのは、違うタイプの女を求めているだけ、という、甚だゲスっぽいものが伺われるときがあって、ちょっとゲンナリしてしまうことがある。
いささか暴論というか、極論だけど、「少女アニメが好き」っていうのなら、BL系、あるいはそこまでいかなくても、汗の臭いのしない理想化された美青年がテンコ盛りの作品に入っていかないとおかしいと思う。
そっちにいかないで、なにが少女アニメ・マンガ好きか、と思ってしまうわけ。
もっとも、そっちの方にいつちゃってる人を「よく読んでるなぁ」とか「深く読んでるなぁ」とかっていう敬意にはならないけどさ。
というわけで、ことさらトピックのなかった日には、こういう妄言を記録しておくのもよかんべ、ということで。