火星の月の下で

日記がわり。

ソレスタルビーイングの白い魔王

今回のガンダムについては、高河キャラデザインがけっこう気に入ってるので、キャラアニメ、もしくは萌えアニメとしてみた場合、それほど不満もない。
ただ、ひとたびSF作品、もしくはストーリィ進行としてみていくと穴だらけで、なんかいかにも文系の連中が理系っぽく偽装して作ってます感が濛々と立ち込めてきて、ちょっとゲンナリしてしまうことしきり。(笑)
そんなわけで、精神衛生上、お話はまったく無視して、ひたすらキャラアニメ、萌えアニメとして見ているところなんだけど、さすがになんかたまってきそうなので、現時点で気づいたことを少しだけ書いておく。ただし、分析もしないし、検証もしない。ここはあくまで個人の日記であり、生活ブログだからね。
・24世紀という設定。
これ自体は別にどうってこともないし、普通の「SFですよー」という宣言にすぎないんだけど、エネルギー関連の設定と矛盾しまくるので、一応。
・太陽光エネルギー。
なんつうか、ここがもうすべてパーにしちゃってる大本というか、ダメなところ。
これほどまでに太陽光発電について楽観的、希望的、無勉強な設定って、なんか久しぶりにお目にかかった。太陽光エネルギーが未来社会において、そして産業レベルにおいて、無公害だと思っているのだろうか。個人利用とは違うんだけどなあ。
化石燃料の枯渇。
一応有限説とマントル説、半無限説といろいろあるけど、一応有限説に立つとして、24世紀に化石燃料が話題になってるという不思議。300年近くももつと思っているだろうか。
・セイロン、アイルランドは実名を出しておきながら、南米の偽装反米政権については架空の名前を使ういやらしさ。
第4話の進行だけ見てたら、エクアドルチャペス政権を普通に連想できるんだけど、それは架空国家にして、米・支・露といった巨大政権とは直接には関係なさそうに見える地域については実名にしている姑息さ。
・セイロン島におけるシンハリと、インド亜大陸側にも拠点のあるタミルに対する不勉強。
リアルIRAという話題をふることの恐ろしさと無神経。経済、資本問題の無視、もしくは無知。
あげてくとキリがないけど、パッと思いつくのはこれくらいかな。
別にことさらリアル指向にしなくても、適度にボカしてくれてもいいのに、なんでこんなことをするのかよくわからん。リアルさなんか、作画の力があれば、なんとでもなるもんだよ。
それに関してなんか書いてる人いないかな、と思ってみてたら、ちょっと面白い分析をしている人がいたので、簡単にメモ。
機動戦士ガンダム00のSFネタ解説・戦争の根絶
このストーリィラインの本質については、いろいと考えられるみたいで、SFとしての枠、というのを意識的にやっていれば、いろいろと理屈はつけらけて面白いようだ。
私も上にあげたような「こんなんおかしいやんけ」とグダグダ文句を言ってるだけでは非生産的だし、精神的にもよくないので、見習いたいものだ、と思う。
で、これの下の方にちょいと面白いコメントがあって、
「まず殴る」「話をしながらでも殴る」「言うことを聞いてくれるまで殴る」→これって、ソレスタルビーイングの白い魔王やんけ、というつっこみというか着眼が披露されていた。なるほどなぁ。
こうして考えてみると、ガンダム00も、リリカルなのはの影響下にできたオマージュ作品、ととれないこともないのかな。実際、面白さでいうと、リリカルなのはの方が格段に上だしね。
高町なのはの方が、4人のガンダムマイスターの誰よりも男前だし、かっこいいし、破壊力あるし、わかりやすい上にテーマ性が深いし。
金かかってるわりに、リリカルなのはに比べて貧相なんだよなぁ、男性キャラとか設定とか話とかが。(笑)