火星の月の下で

日記がわり。

▽近畿圏3大学の募集停止

大学淘汰じわり 関西私大3校が募集停止

入学志願者の減少で、平成22年度から学生募集を停止する私立の4年制大学が相次いでいる。三重中京大学三重県松阪市)、聖トマス大学兵庫県尼崎市神戸ファッション造形大学(同県明石市)の3校が募集停止を明らかにし、在校生の卒業後に廃校を検討。

どうでもいいけど、三重県松阪市を関西というのははたしてどうなんかな。三重県は伊賀地方と南紀地方を除き、近畿とは言えても関西とは言えないと思うぞ。
聖トマス大学というのは、旧・英知大学で、小規模校で偏差値もそんなに高くはなかったけど、スペイン語教育とカトリック研究ではそこそこがんばっていたのに、ちょっと残念。
言ってみれば、関西の上智大学みたいな感じだったんだが、とてもあの域には届かなかった。
三重中京大は旧・松阪大学。典型的な地方私大で、近畿東部、中京地区の真ん中の下から下位層の良い受け皿大学だったんだが、やはりこういうポジションの大学は、首都圏でないと生き残れないということなんだろう。
神戸ファッション造形大学というのはあまりよく知らなかったので、調べてみると、旧・明石短大。そういやそんなのあったなぁ、という程度の知識しかない。すまん。
少子化と首都圏一極集中が進めば、教育産業はこうなるだろうね。
一応ワタクシもその中に首をつっこんでいるので、この流れはよくわかる。
ただ、そこそこの敷地が必要で、しかもそれなりに産業基盤ともなりえる大学というのは、首都圏よりも地方の方が有効だと思うんだが、若い高校生にしてみれば田舎より都会にでてきたい、と思うのは仕方ないよな。
ずいぶん前の話になるけど、旧・東京教育大学を改組して、茨城の僻地に「筑波大学」として移転させる、という話を聞いたとき、英断じゃのぅ、と思ったのだが*1今にして思えば、東京大学こそ茨城の山の中に移転すべきだったんじゃないかなぁ、という気がしてくる。まぁ、あの段階で今日の東京のふくれあがりっぷりは予想できなかっただろうけど。
学問の種類によっては政治経済の中心地にあった方が有利な物もいくつかあるだろうけど、それでも学問の独立性、地域に与える産業効果、守られる自然、といった機能を考えると、やっぱり大学は地方にあった方がいいよなぁ、とぼんやり根拠のない妄想にひたってしまうのである。
末端のつぶれるかもしれない私立大学が地方にできても意味ないので、東大、京大といった伝統大学をこそ僻地に移転させられればなぁ、と思ったりもする、梅雨の日のことであった。・・・いや、今日は晴れてるけど。(^_^;

*1:ただし、英断だと思ったのは、東京から茨城に移した、というこの点のみ。当時の天下り先、思想統制の結実としての改組には、かなり嫌気を感じていた。現在でも、外から見ている限り、全国有数の補助金泥棒、搾取階級よりの官僚傀儡大学に見える。