火星の月の下で

日記がわり。

解説に慶太ががが

NHK杯、久保棋王vs渡辺竜王の対局を視聴。
序中盤の作戦がきれいに決まって、竜王の圧勝。
あらためて、序盤研究の恐ろしさを見た思いだったが、今回の解説が井上慶太八段。
昨年、B級1組で戦った3人なのだが、慶太四十代、久保三十代、渡辺二十代。
なのに、見ていると、竜王が一番の老け顔というか、おっさん顔だったのが、なかなかおもしろい。
かつて棋士には、強者奇相説、みたいなものがあったこともあるんだけど、中原が名人をとったあたりから、そんな話はとんと聞かなくなった。
考えるまでもなく当たり前のことで、名前*1や面相で強者が決定するわけではないのだ。
とはいっても、まったくの偶然とかに意味を見出したくなるのは、ファンの悲しいサガで、奇相、怪相、はては「名人になる相」なんてものも妄想してしまったりする。
なんとなく、二枚目は天下をとれない、みたいな盲信というか幻想というかがあったりするのだ。
そういった目で見てみると、渡辺の老け顔は、奇相とまではいかないものの、なんとなく強者になりそうなインパクトがある。
最近はそうでもなくなったけど、ひところ穴熊ばっかりしてたので、あんまり好きな棋士ではなくなってしまったんだが、久保棋王や慶太八段と並ぶと、そのおっさんぶりな顔面がひときわ際立つので、いろいろと妄想をしてしまったのであった。

*1:かつて中原名人全盛時代の頃、大山−中原、という姓の強者が続いたので、次にくるのは「小川さん」ではないか、なんてことが、将棋世界だったと思うけど、記事に載ったことがあった。たしか「全国の小川さん、がんばれ!」だったかな。で、次に加藤一二三をはさんで谷川が名人になった時も、「小川ではなく、谷川だったか」みたいなことが言われてたことがある。