火星の月の下で

日記がわり。

羽生、20連覇ならず

王座戦、渡辺が3連勝でタイトル奪取・羽生20連覇ならず(主催紙・日経)
将棋:渡辺竜王が王座奪取 羽生の連覇記録は19で止まる(毎日)
19連覇というのはものすごい数字で、20年間同一タイトルに出っぱなし、ということになる。
これで、冗談半分に言われていた、福崎前王座の19連覇、というのも止まったことになるわけだな。まぁ、正確には「前〜」を名乗れるのは1年間だけだし、公式に認められているのは名人と竜王だけなので、冗談の範囲ではあったんだが。(^_^;
その19連覇という数字もすごいのだが、今回のこの3連敗が、羽生二冠にとって初のタイトル戦ストレート負け、というのもなにげにすごい記録で、いかに安定した強さだったかがうかがえる。
もっとも、棋戦数、タイトル数の絶対数がまったく違うので、たとえ大山十五世のタイトル数、勝利数を抜いたところで、大山より強い、なんていうのは「頭のおかしい発言」以外のなにものでもないけどね。
比較するなら、全冠制覇がどれくらいの時間続いたか、で比較するべきだろう。
名人戦が実力制になり、九段戦(現在の竜王戦)、王将戦があいついで誕生した近代将棋以降で、全冠制覇した棋士は、升田(三冠時代)、大山(五冠時代)、羽生(七冠時代)の3人だが、大山十五世は全冠制覇を3年近く続け、さらにタイトル戦登場が10年くらい連続して達成している。
羽生の半年程度と比べてみればいかにすさまじかったかわかるだろう。
最終的に羽生はタイトル90の後半くらい(100は届かないんじゃないかなぁ・・)勝利数は2000近くいくと思うけど、それでも史上最強は大山十五世だと思う。*1
主観的には、次強も羽生ではなく木村十四世、三番目に塚田正夫と羽生がほぼ同格、というのが、ワタクシの感覚。全盛期限定なら、これに升田を加えて、3位で3人が横一線、といったところではないだろうか。
まぁ、そういった歴代最強論議とはともかく、現役最強なのは間違いなく羽生二冠であろうけれど、さすがに少し落ちてきたかな。
落ちてきた、といっても、かつてと比べて、というだけなので、現状でも十分トップ集団ではあるが。(最近ちょっと太ってきたようなのが、やや気になる)

*1:ちなみに、羽生二冠自身も、自著の中で「史上最強棋士は大山先生」と認めている。