火星の月の下で

日記がわり。

世代交代?

昨日の久保王将・誕生のニュース、一般の個人ニュースサイトでも取り上げてるところがあったんだけど、その中に「ついに世代交代?」ってコメントをつけてるところがあって、苦笑いするやらあきれるやら。
久保王将は羽生より5歳年下だけど、渡辺竜王よりは年上。
それに王将・棋王の2冠といっても、現在5番勝負の期王戦は1勝2敗のカド番で、けっこうピンチだったりするし、なにをどう見たら、世代交代っていうのか・・・。(^_^;
谷川→羽生へとタイトルの大半が移っていったときに、それを世代交代とは言わなかった。この2人は8歳差。
世代交代、というからには、十はあいてないとね。
一応、渡辺竜王は羽生の14歳年下なんで、これくらい開いてると世代交代だろうけど、まだ竜王1冠だけだし、タイトル戦でもおととしの3連敗4連勝は確かにすごかったとはいえ、王座戦で羽生に、棋聖戦で佐藤(康)に敗れているから、世代交代を実現させているとはちょっとまだいえない。
世代交代というと、連想するのは、木村→大山のときと大山→中原のときで、これくらい開いていると、確かに世代交代、という気はする。
羽生の次の世代というと、渡辺、山崎、阿久津、といったあたりだろうと思うけど、渡辺はまだ1冠だし、山崎はタイトル戦、準タイトル戦で羽生にまったく歯が立たない*1し、阿久津、松尾といったあたりは、この世代を代表する棋士ではあるけれど、まだタイトル戦というその土俵にすら上ってきていない。
大山と中原の間にも相当な年齢差があったけど(24歳差)、羽生を脇役にしてしまうくらいの世代交代、というと、大山→中原くらいはなれていないと、もう厳しいかもしれない。
その候補は?・・・いくつか名前はあがるけど、まだかなり未知数だし。
一応、豊島、糸谷、稲葉、戸部、といったあたりがその役を担ってくれれば、とは思うけど、まだタイトル戦までは出てきてくれそうにないしなぁ、去年、稲葉が棋聖戦の挑決までは来たけども。

*1:山崎はNHK杯決勝で一度羽生には勝っているので、一般棋戦の決勝まで含めると、まったく勝っていない、ということではないが。