火星の月の下で

日記がわり。

将棋界ピラミッドを見て

将棋界のピラミッドという面白いものを作ってる人がいたので、これについて少し。
棋士の好みとか、実力をどの辺で評価するか、によってかなり変わってくるとは思うので、以下はまったくワタクシの好み、主観が入っている、という前提で書いていくけど、現状を考えれば、佐藤(康)、森内がそんなに突出してるかなぁ、という気がする。
羽生名人にしても、現在は少し上程度で、頭ひとつ抜けてる、とまではいえないと思う。タイトル戦では深浦という天敵を作ってしまっているし、ほんとに頭ひとつ抜けているのなら、竜王戦で4連敗なんか食らわないだろう。
この3人がトップ棋士であること自体はなんら疑いはないけど、ランクとして独立してしまうほどかなぁ、という気はかなりする。10年前なら納得できるけど。
ということで、ピラミッドにはならないけど、ワタクシの主観では、
・Sランク:なし。
・A級1組ランク:羽生、森内、佐藤(康)。
・A級2組ランク:深浦、久保、渡辺、木村。
・B級ランク:残りのA級棋士+B級上位棋士
だいたいこんな感じ。Sランクというからには、時代を圧倒して光り輝くくらいでないと、ちょっとどうかなぁ、というのが実感で、正直、昭和10年代の木村名人、1960年代の大山名人、くらいしか該当しないんじゃないか、という気がする。
塚田名人、升田三冠独占時代、中原黄金時代、谷川の名人復位の頃、羽生の七冠がギリギリかかるとがとうか、といったところ。
このうち、羽生の七冠については、ものすごいことだと思ったけど、大山や木村の時代に同じだけタイトル数があれば、七冠を、羽生よりももっと長期間保持していたと思うので*1ワタクシなんぞは七冠は立派だしすごいことだとは思うけど、時代や歴史を圧倒する、というところまでとは思わない。根拠は、七冠の時代が1年どころか、半年ももたなかったからである。*2
あと、どうも久保と深浦の評価がすごく低いのも気になるところで、まぁ、現実に久保は昨年B級1組に落ちてしまったし、深浦もA級とB級1組を行ったりきたりしているから、順位戦限定ならそれも仕方ないかなぁ、とは思うけど、それならば、渡辺の位置はもっと下げないとだめでしょう。
ということで、主観丸出しで書いてみたけど、こういうのは10人いれば10通りのピラミッドができると思うので、いろいろと妄想してみるのは楽しいね。(^_^)

*1:実際、大山名人などは全冠制覇(その時代のすべてのタイトル保持)を数年にわたって保持していたし、木村名人も10年不敗と言われた時代があった。しかも大山名人などは、40代、50代になってなお、新戦法に対応していったし、順応性という点でも突出していた。大山や木村が今の時代に生まれて、同じ条件で戦っていたとしても、同じかそれ以上の結果を残していると思う。

*2:こう書くと、なんか羽生名人を過小評価しているようだけど、もちろんそうではない。現役棋士としては間違いなくトップ棋士だと思う。