火星の月の下で

日記がわり。

○平清盛・第2回

ちょっと出遅れて、最初の2分を見逃したけど、とりあえず視聴。
ううむ、伊東四朗退場かぁ、あの怪異な演技、容貌が実にステキだったので、すごく残念だ。(^_^;
中井貴一はまだもう少し出番があるようなんだけど、本作の序盤を支えてくれた、中村敦夫(第1話で退場)伊東四朗(第2話で退場)そして近い将来退場するであろう中井貴一が、比較的早く画面から消えてしまいそうなのが、たいへん残念であるな。
今回も、伊東の演技が光った、というか、伊東、中井の2人が細かな表情の変化で芝居を見せているところとか、しっかり役者をやってくれているので、清盛役の人の演技がけっこううすっぺらく感じてしまう。
イケメン度という点でも、武者丸(源義朝)の方が上なんじゃねーかな、とか思ってしまうんだが。
お話は、第1話同様、粗もいくつか目に付いたけど、さすがはNHK、画面がすごく良く、俯瞰を考慮にいれたアングルなんかもよくできているので、去年みたいに決して見れないレベルではない。
そういや、歴史考証担当の神戸大学の先生が、脚本家のあまりの無知に切れて「本番で私の名前がなかったら、ケンカ別れだと思ってくれ」とか言ってたけど、録画で見てないので、まだ確認はしてないんだが。
第1話で話題になってた「王家」の連呼(これは脚本家の意向ではなく、局側の意向らしい)はそれほど気にはならないんだけど、法皇の座と、庶民の座が近すぎるのが、やはり依然として気になる。
それと武士が「民のため」を連呼していることで、今の価値観を持ち込まれているようで、やや不満。
武士は郎党のためには動くけど、民のために、というのは、はたしてどうなのか。
舞の場面もなぁ・・・。(^_^;
良かった点としては、伊東四朗の怪演、これにつきるかなぁ、なんつうか、あれがあったので、座の近さも殆ど気にならなかった。
「おまえにも、そのもののけの血が流れている」の下りは、史実がどうとか、そんなものはどうでもよくて、伊東四朗に酔わされました。(笑)
まだそれほど本領を見せてくれてないけど、鳥羽上皇役の三上博史が、伊東四朗とは別のベクトルで、気色の悪さを出してくれているので、これがひょっとしたら良くなるのかも、と期待。
末期とはいえ、平安ものは、こうやって皇室とか貴族が妖怪化してくるのも魅力の一つなので、その意味で、三上博史はなかなか良い感じだった。
役としてではなく、立ち位置として、保元の乱で清盛と対立することになる源為義平忠正が、けっこう「心理的敵対要員」として画面で目立つように配置されているのも良いね。
もっとも忠正は、この時点で兄・忠盛とは袂を分かっていたんじゃなかったかな。
ともかく、いろいろ文句も出しつつ、楽しみになってきつつある今年の大河である。
戦国・幕末ものは、もうカンベンしてほしいからな、心底そう思うよ。