火星の月の下で

日記がわり。

○平清盛 第4回

また冒頭部分に遅れてしまい、20時03分頃から視聴。
平家物語にも出てくる、平忠盛殿上闇討ちの事件だったけど、むしろ、忠盛と清盛の心のつながりを現代劇風に見せてくれた、といったところかな。
まぁ、可もなく不可もなく。
ドラマの骨子としては、最後に、為義と義朝の父子の絆、義朝が「父・為義は自分が守る」といっていたところがポイントで、これは保元の乱の良い暗示になっているね。
平家陣営でも、史実にさからってまで、今だ平忠正が忠盛の近くにいるところとかをあえて描き、忠盛に対する忠義の弟のような描写になっているのも、これへの味付けでしょう。
保元の乱の結末、という史実はさすがに変えないと思うので、どういうドラマ作りをしようとしているのかが、あそこの場面でなんとなくうかがえたところ。
俳優では、もう少し鳥羽上皇役の三上博史を全面に出してほしい。
せっかく魁偉な演技をしてくれているのに、その変態チックなところが第2話のときのように目立っていないのが、やや残念。
そして文句なしに、中井貴一
いや、毎回毎回、この人の演技が素晴らしいので、脚本の脆弱さがかなり補われているような気がする。
今回も最後の「冷や冷やしたわ」のところの、硬軟の切り替えとか、表情とか、見事の一語。
NHKのHPで中井貴一へのインタヴューが載ってて、良い感じでやってくれてるんだな、と言うのが伝わってくる。
この中でも触れられているけど、美術一体となった町中の汚さや、御所内部の暗さがしっかりと再現できているので、上質の映像に仕上がっていると思う。
これに文句を言っているどこかの県知事は、映画とか真面目に見たことねーんじゃねーか?・・・と思ってしまう。まぁ、わしの出身県の県知事なんで、あんまり悪くは言いたくないんだが。(笑)