火星の月の下で

日記がわり。

◇飛び級制度に関して私見

“飛び入学促進へ法改正”に「エリート優遇」との批判
ニュウスとしては少し時間が経ったけど、庶民感情からの意見がいろいろあって面白かったので、ワタクシも便乗して少しばかり私見
・ハードルが下がる危険性。
ちゃんと機能したらすばらしいことだけど、なし崩し的にそのハードルが下がってくるのではないか、という危惧が少し。
かつて、大卒はエリートの集合だったが、それは希少価値、という側面もあった。
その後雨後の筍のごとく、いたるところに大学が作られて、見事に価値の低下を招く。
エリート大学は今でもないわけではないが、圧倒的多数は、大学生年齢の浪費になってしまっている。
最初のうちは、ほんのわずか、例外的に認めていたこの飛び級が、われもわれもとなし崩し的に増えていって、単に受験技術の高い暗記秀才であればどんどんできるようになってしまう、ということへの危険性。
やるのなら、少なくとも当初のうちは上限人数、制限人数(率でもいいけど)をもうけてほしい。
・不平等性に関する私見
「エリート優遇につながらないか」という意見に対しては、「何言ってんだ、こいつ」的スタンスだけど、実はけっこう重要な側面もあって、そういう飛び級ができる人材は、親に資産があって、私教育(塾等)に過剰な経費をかけられる家に限定される、という不平等感は確かに出てくると思うし、現在でもはっきりとある。
これが加速していくのは予想できるわけで、もう生まれたときから学歴階級が生じてしまう危険性はかなりある。
「エリート優遇」はある程度はかまわないと思うが(もちろん基本的人権は飛び越えない範囲で)「エリートになるための機会」の平等、というのは、少しばかり考慮すべき点だと思う。
この2点が気になったところで、概ねちゃんと実行されるのなら賛成。
ただし、歪んでくる可能性も相当に感じるんだけどね(^_^;