火星の月の下で

日記がわり。

昔のラノベはハーレム一辺倒じゃなかったように思うのだが・・・

駄文にゅうすさん経由でラノベの必須要素あげてって @ [創作文芸板]を読ませてもらっていたのだけど、今の公式定理ってこうなってしまっているのか。
このまとめをした人はラノベ畑の人ではない、ということが明言されているが、それだけに「現象」として目に映る今のラノベ、もしくはラノベアニメとしての生々しさが伝わってくる。
私も最近は「ラノベとして」意識して読むことはなくなってきて、絶対量としては相当減っているのだが、確かにここで上げられている

とりあえず、必須事項としては「美少女が出ていること」これは絶対に絶対に外せないようです。美女ではなく10台の美少女。必然的に主人公も男の子ということになる。
主要登場人物が10台のせいか、舞台が学校であることがほとんど。SF的世界観でもやっぱり学校。そしてなぜかマイナーなゆるーい感じの部活動を営んでいる。
ヒロインの美少女だけでは不足なのか、ツンデレドジっ娘、無表情、巨乳、貧乳、ロリ、メガネ、ニーソ、ミニスカ、外国人(帰国子女)…など、これらの属性をいろいろ組み合わせた、カラフルな髪の色をした、やはり美少女が数名(3〜6名ほど)出てきて、これは漏れ無く主人公に惚れるようになっているようですね、スレ見ると。
通常、小説ではヒロインの美女を際立たせるために、他の女性はそのように描かれないことの方が多いですが。

これは実感としてある。
ただショックなのは、もうこれしかない、みたいな感じになってるってことかな。
どのあたりを最初ととるかでまた派閥みたいなものがあるけど、こういう十代ハーレム傾向っていつ頃からなんだろ。
決定的な事件(というか作品)があったというのではなくて、少しずつ拡張していって、気づいたら現状になってました、て感じかな。
ただこういう定義になっているので、もう少女小説ははっきりとラノベから切り離されてる、ということなんだろう。
さすがにBLをラノベに入れるのはいささか無理があると思うけど(感覚的にライトポルノをラノベに入れる感じかな?)少女小説は長らくラノベの一翼を担っていただけに、この刈り込みは見ていて少し辛い。
ただまぁ、90年代前半の混沌としていた時代でさえ、少女小説の全てがラノベというわけではなく、そのうちのいくつかの部分がラノベと重なっていた、という感じではあったけども。
初期の頃の、と書くと定義が難しくなるけど、『スレイヤーズ』が登場した80年代末から90年代前半にかけて、複数のヒロインという作品(少女小説であれば複数の男子)はあるにはあったけど、そこが興味の中心ではなかったし、今みたいに5人以上いて、しかもそこそこ均等な描写になる、なんてことも稀だったような記憶だ。
でもこれくらい極端なハーレム三昧になってくるとワタクシ的には興味の中心から外れてしまうかな、もともとラノベ読みではなかったし。
ハーレムものは決してキライじゃないけど、そればっかりになる、というのもちょっとね。