火星の月の下で

日記がわり。

『緋眼のエース』を読む・・・というか、見る

エレメンタルジェレイド』の東まゆみさんが描かれた『緋眼のエース』がようやくうちのような田舎の本屋にも入っていたので、購入。
『ヤマト2199』の外伝的な立ち位置で、火星生まれの山本玲を主人公に据えたサイドストーリィ。
だいたいアニメ本編でやった玲関連のエピソードをリライトしただけの作品なんだが、とにかく絵が可愛い。
東まゆみさんのこの可愛い絵柄をメインに連載中も読んでたし、コミックスも購入してしまったわけなのだが、キャラの魅力が充溢している、というのが最大の長所。
主人公・玲は言うに及ばず、百合亜や森雪の綺麗な描線は、ヒトコマヒトコマがそのままスキャンして壁紙に使えるんじゃねーか、というくらいの水準で、これだけでも十分元がとれた感じ。
加えてあの女狐・新見薫まで信じられんくらいに可愛いくなってて、これくらいキュートな仕上がりだとあの陰謀話はこなせないよな、と思ってしまう。まぁ、そのエピソードは取り上げてないので、単なる綺麗な年上のおねーさんてだけで終わってるわけなんだが。
原田真琴なんかは可愛いくなりすぎててあのエロティシズムが少しおとなしめになってしまった感があるが、それでもじゅうぶん合格点。
男の描き手だと、ギラギラした巨乳の悦痴いフェロモン出し過ぎキャラになっちゃってることが多いので、こういうのは斬新でいいかも。
メルダに関しては、少しばかりらしくないというか、デザインで苦労している痕跡がありありと出てて少し気の毒にも感じたけど、元デザインがあれだったし、まぁ、仕方ないかな、可能な限りチャーミングにはなってると思うし。
反面男キャラがややイマイチな感がある。
やわらかめ、あるいは温和なキャラとかだとこの可愛い描線が生きてるんだけど、激しいキャラだとうまくいってない。
その代表が加藤隊長で、なんか白目むいてるみたいで、表情が変に見えるところがいくつか。
平田主計科長とか篠原とかはうまくできてると思うんだけどね。
ということで、概ねいい感じに仕上がってて、久しぶりに良い買い物をした、という感じである。
描かれている中では、百合亜ちゃんが一番可愛いかった。
唯一のオリジナルと言っていいラジオヤマトでのゲスト出演(CDではあったかな・・・)あたりの艦内描写(酔った真琴がなかなか良い)なんかも良くて、こういうサイドストーリィで何が求められているか、というのを的確に把握したコミカライズだと思う。
『ヤマト2199』のコミカライズではなく、山本玲というキャラクターのコミカライズだからね。