火星の月の下で

日記がわり。

大学文系の評価

「理系は国際的に評価されているのに文系はそうでない」というのはウソ!
QS World University Rankings by Subject 2015
資料タグにするのはちょっとアレかもしれんけど、面白かったので。
理系の場合、ノーベル賞っていう(日本人にとっては)視覚化されやすいものがあるため、それにひきずられているところもあるのかもしれん。
実際日本の関口語学や秀三郎語学なんてのは、著者が無くなって半世紀以上経ってるのに、ときたま欧州の大学やアカデミーで論究されたりするので、そこそこの水準にはきているはずなんだが、それをはかる指標のようなものがあまりに少ないので錯覚が起きるんだろうね。
加えて文系、理系の分け方が日本はちょっとおかしくて、数学が得意=理系、数学が苦手=文系、みたいな風潮がある。
前者は条件付きで間違ってはいないと思うが、後者は単なる「非理系」であって文系の定義ではない。
統計手法とか、階差処理とかあるので、文系だって数学は必須で、その使い方が理系とは異なるだけだ。
実際、大昔の学者はともかく、最近の一線級の学者で数学ができなかった(弱かった、ではなくできなかった)っていう学者はだいたい大した研究はしていないことが多い。むろん例外はあるけど、ごく少数。
ただまぁ、文系、特に人文系に関しては、こういうランキングってのは他のジャンルほど重要じゃないし、強引に視覚化してしまうと実学一辺倒になってしまうので使い方はほどほどにしておくべきだろうとは思う。