火星の月の下で

日記がわり。

○人文系廃止の是非

その学部、本当に必要? 全国立大に見直し通知、文科省

文部科学省は8日、全86の国立大学に、既存の学部などを見直すよう通知した。
主に文学部や社会学部など人文社会系の学部と大学院について、社会に必要とされる人材を育てられていなければ、廃止や分野の転換の検討を求めた。
国立大に投入される税金を、ニーズがある分野に集中させるのが狙いだ。

「廃止」と直接的には言ってないようだけど、実質廃止要請。
実学だけやってろ」っていうのは途上国の大学だと思ってたんだがなぁ・・・。
それに対して京都大学が反発。
人文社会系学部「京大には重要」 山極総長、文科省通達に反論

文部科学省が国立大学に人文社会系の学部や大学院の組織見直しを通達したことについて、京都大の山極寿一総長は17日、「京大にとって人文社会系は重要だ」と述べ、廃止や規模縮小には否定的な考えを示した。

ちなみに山極寿一総長は理系出身(理学部)。
決して文学部出身者による身びいき発言ではない。

山極総長は「幅広い教養と専門知識を備えた人材を育てるためには人文社会系を失ってはならない。
下村博文文科相が要請した)国旗掲揚と国歌斉唱なども含め、大学の自治と学問の自由を守ることを前提に考える」と説明した。

大学自治等とからめてくると一段ともめそうな気がしないでもないが、概ねこの意見には賛成。
底辺末端私大の「縮小」ならまだわかるが国立大学人文系の「廃止」とかって言われれると、そうとうおかしい、と感じるのだが。
底辺・末端私大の人文系、社会科学系の方をむしろ整理するべきなんじゃないかなぁ・・・あいつらだって助成金もらってんだから。