火星の月の下で

日記がわり。

◎『幻想映画ヒ口イン大図鑑』を読む・・・つうか見る

最近書籍は通販ばっかりでとんと書店には行ってなかったのだが、昨日地方都市のちょっと大き目の書店にふらりと入って購入。
去年の本らしいのだが、実店舗に行かないとこういう書籍が出ている情報がもれてしまうのが欠点ですな、地方住みとしては仕方ないけど。
基本的に映像資料みたいな側面が強いので、読むというより寝っころがって拾い読み。
作品名として知らない映画はなかったけど(未公開等で邦訳題名が違っていて「ん?」となったのはいくつかあったが)、こういう観点で見たことのない作品もいくつか上がってて、それなりに楽しめた。
いくつか「あの作品はどうした」みたいなのもあって、『地底王国』のキャロライン・マンローが抜けてるのはどうなんかなぁ、とか、シモーヌ・シモンに関しては『乙女の湖』だろ、普通は!・・・とかっていうのもあったが、その辺は著者の趣向だろうから仕方がない。
ただ、女優名、もしくは作品名の検索を巻末にでもつけておいてほしかったな、というのが、少し残念。
こういう労作は、あれがないこれがないというのがどうしても起こるものなので、その点で文句をつけるのは筋違いと思われるので、トータルとしてはとても良い資料集に仕上がっている。
特に、洋画モノによくあることだが、米映画一辺倒になっていないのは評価できる。戦前のサイレント時代の幻想名画がもう少しあると嬉しかったけれど。