火星の月の下で

日記がわり。

○『国に届け』(vol.1)を読んだ

昨年の参院選の時に自民党が作った高校生向け選挙啓蒙漫画『国に届けvol.1(軽いノリじゃダメですか?)』をようやく読んだ。
今はもうvol.2まで出ているみたいなので、遅きに失したどころではないんだけど、漫画側からもいろいろ問題が見えてくるみたいなので、少しだけ。
なお[ps://www.jimin.jp/18voice/vol1/]この辺りで読めるみたいである。
参院選のことを何もわかってなかった女子高生が、好きな男の子に振り向いてもらおうとして参院選のことを勉強して、というのがだいたいの流れなんだけど、こりゃ別にフェミニストじゃなくても問題になりそうだよなぁ・・・。
まず、対象が男女両性である、という視点が抜け落ちているように思う。
少年誌に載る漫画ならこれでいいんだろうけど(面白くはなかったけど)読者は男子高校生層だけではない、というかそれが半分でしかない、というのを軽く見過ぎていたのではなかろうか。
確かに少年誌は一定の文化的許容を勝ち得ているとは思うけど、それをもって普遍的に若い層全てに受容されているわけではないのだから。
作者は中武士竜氏でマガジンで描いておられるプロの漫画家さんなのだが、学習漫画系の人の方が良かったのではないだろうか・・・もっとも、これ、プロットとかも自民党から指示があったかも知れないので、漫画家を代えてどうにかなることでもないかも知れない。
と言うことで、永田町の爺さん達にはターゲットについての認識が少し甘かったのではなかろうか、というのが感想。
女の子は「政治に無関心である」「男子よりバカである」ことを前提に作っている、という批判が効いたからか、vol.2ではかなりおとなしめに仕上がっているようだ。
・・・ところでこれ、声優さんいったい誰なの?
まったくビデオには出てこないんだけど。