火星の月の下で

日記がわり。

○センター試験「地理」でムーミンと北欧のことが取り上げられたらしい

ムーミン公式「まだまだ知られてないんだな、と反省」 」
(ps://twitter.com/i/moments/952044041058762752)
ついったをリンクするのはかなり気がひけるのだが、現時点でまだ良いまとめ、つげった等ができてないので、とりあえず。
原作者、トーベ・ヤンソンフィンランド人だけどスウェーデン語系で『ムーミン』もスウェーデン語で書かれていてフィンランド語ではない、というのは我々北欧語、ノルド語プロパーにとっては常識中の常識で、もう一人のフィンランド・メルヒェンの巨人トペリウスもまたあの名作『星のひとみ』をスウェーデン語で書いている。
フィンランド公用語は二つあって、ひとつははもちろんフィンランド語だがスウェーデン語も公用語なのだ。
西海岸のトゥルク(オーボ)を中心にして、国内に一割強のスウェーデン語話者がいる。
で、この問題というか切り抜き箇所も、この場面しか見てないので問題としてどうなのかは言えないけど、北欧の地理関係という点では面白い観点じゃないかな、という気もする。
ゲルマン諸語のうち最も保守的で、最も古い語形を残している言語のアイスランド、欧州最古の王室デンマーク、2つの公用ノルウェー語を持つノルウェー、北欧の大国スウェーデン、そしてスウェーデン語とフィンランド語2つの公用語を持つフィンランドと、日本での知名度が低いのは否めないがけっこう個性的な広がりだったりする。
個人的にはバルト諸国に入れられているエストニアもこのグループに入れてほしかったりする。
なんてったってエストニア語とフィンランド語はともに非ゲルマン系、非スラブ系の兄弟言語みたいなものだからね。
タリンとヘルシンキも狭い海峡をはさんで向かい合うそれぞれの首都だし。
画面では『ニルス』と『ビッケ』も取り上げられているようだけど、問題文にあるようにいずれもアニメ化されたかららしい。
女性として初のノーベル文学賞を受賞したラーゲルレーフの『ニルス』はまだいいとして、ノルウェーの作家がらみならイプセンじゃないの?・・・という気が強くするんだがなぁ、アニメ化はしていないけど『人形の家』は高校生くらいなら読んでおく(もしくは観劇しておく)べき重要な作家だし。
(追記:18:55)
センター試験地理Bにてムーミンが出題され、公式アカウントに「国籍書いておけ」と受験生から注文が集まる」(togetter:1189399)
とりあえずつげったにまとめが出来ているみたいだけど・・・なんかひどいね。
なんでムーミン公式に逆恨みするかなぁ。。。