火星の月の下で

日記がわり。

『吸血妖魅考』をつらつら読んでるんだが、40年の歳月を経て(サマーズの原著からはもっと経ってる)吸血鬼に対する情報もけっこう変化してきた感がある。
ここに書かれてあることで間違いはそれほど増えていないが、それでも英米語圏特有の勘違いはいくつか散見されるし、またそういう英米語からの情報を「海外情報」とひとくくりにしてしまう悪弊も未だ日本には残っている。
英米語がルーツである場合はまったく問題ないんだけど、こういう非英米語圏由来の事物に関しては、時に俗説が定説としてまかり通ってしまうことの恐怖を今少し感じる。
日夏老自身もセルビア語やハンガリー語で文献に当たっていたわけではないし、限界があるのは仕方ないのだが、問題は「英米語文献さえ当たっていれば良い」という感覚が未だ日本には広く残っていることなのだ。
そういう意味で参考文献とかは重要でありますな。