火星の月の下で

日記がわり。

◇アイスランドに移転

グーグル、ヤフーがアイスランドに引っ越しへ
我々語学ヲタにとっては、アイスランドというのはかなり魅力的な名前で、外界と途絶していたため、中世ノルド語の残滓がほとんどそのままの形で残っていて、現代アイスランド語で、エッダやサガがほぼ普通に読めてしまう、ということや、3性4格がほぼ完全な形で残っていること、曲用、屈折がかなり煩雑な形で残っていること等々、相当に食指ののびる言語である。
ゲルマン語や泰西古代中世語に多少なりとも感心のある人であれば、このアイスランド語と、死語であるゴート語にはそうとうひかれるのではないだろうか。
同時に、この北大西洋の孤島の共和国は、非常に高い文化水準と、現代情報を有し、90年代の頭には少なくとも、独自語のMacOSUNIX-OSを立ち上げていて、とても人口40万程度の国とは思えない充実ぶり。しかも、男女とも平均寿命が高く、この分野では日本のライバルでもある。
水産国ということで、日本ともけっこうつながりがあるんだが、一般の人にはあまり知られていないのが残念なところ。
単に寒冷地を求めるだけなら、米国と地続きのカナダ北方の北極圏にでも行けばいいのに、わざわざこんな絶海の孤島に拠点を映した、というのに、なんか興味をひかれるね。
まぁ、もちろんエネルギー効率とか税金の問題とか、欧州、米州への等距離とか、別の要因の方が大きいとは思うけど。