火星の月の下で

日記がわり。

基礎ドイツ語のHP

基礎ドイツ語オンライン・作家紹介
基礎ドイツ語のHPにドイツ語圏の作家紹介、として、エンデからグラスに至る12人の作家が扱われてるんだが・・・、昨今の需要の影響か、かなり偏った印象。
一応、ゲーテ、シラーといったあたりは押さえてはいるんだが、シラーの項目の冷たい書き方とか、いわゆる文化的大作家をとりあげていないとか、まぁ、今後数が増えていくのかも知れないけど、かなり恣意的な感じであるな。
レッシング、ノヴァーリス、クライスト、ドロステ、フォンターネ、といったあたりが取り上げられていない、というのが、ちょっと、ね。
作家研究というのも時代の流行みたいなものがあって、戦前の文献学なんかを見てると、表現主義や詩的リアリズムなんてのがかなりもてはやされてたけど、今では亡命文学や政治文学みたいなのが評価される傾向がある。これはドイツだけではなく、全ヨーロッパ的印象。
それもありだろうけど、それにしては徹底していない。
別に本国にあわせる必要もないし、日本での「外国作家研究」として割り切ればいいのだろう。
ただ、そういった、思潮流行、潮流の彼我の差、みたいなものは、もう少し声を上げて説明してほしいと思う。
以前にも少し書いたけど、日本では未だに「感情移入」すること、できることが「良き読書」「良き作品」と勘違いしている風潮があるんだから。
娯楽作品はそれでいいけど、ちゃんとした「研究」に値する作品だとそれでいいのか、ということなんだがね。