火星の月の下で

日記がわり。

大山名人『昭和将棋史』

岩波新書から出ていた大山名人の『昭和将棋史』を熟読中。
戦後史のあたりは有名なエピソードが多いので、表現の違いはあれどだいたい知ってることばかりだったが、戦前、奨励会ができる頃の下りとか、当時の強豪とかの話は知らないこともいくつかあって面白かった。
戦後のエピソードでも、あらかた知ってることばかりだったとは言え、当事者が語るといろいろ視点も変わって興味深い。
もちろん外向けの顔で描かれているため、内側にあったドロトドロとしたものはかなりそぎ落とされているけど、それでも大山名人の心証の一環としては良い資料になっている感じ。
そこそこ棋譜もあるので、当分はこれで退屈しなさそうだ。