火星の月の下で

日記がわり。

中原十六世名人、引退

有吉九段残留の余韻もさめやらぬ中、中原十六世が引退を表明したようだ。
中原十六世名人が現役引退毎日新聞
劇的な2日間じゃったのう。
中原名人というと、あの永遠に続くかと思われていた大山十五世名人から名人を奪取したときのことが忘れられないが、どちらかというと、その直後の十段戦で、大山・反撃の前哨戦みたいだった印象があった。
世間的には中原−米長の対決の方が耳目を集めていたけど、中原名人全盛時代は延々と矢倉二十四手組みを見せられていたので、あんまり棋譜を見て感動できなかった。
したがってどちらかといえば、対大山、対内藤、対大内(第34期名人戦の死闘!)、対加藤(一)の方が印象深い。
昨年の脳出血が引き金になったようで、61歳という年齢を考えると、少し残念である。
一応B級1組からの転出なので、定年は60歳ではなく、65歳。
以前出演してた囲碁将棋チャンネルでは、「大山先生の生涯記録にはもう届かないけれど最後まで(65歳定年まで)がんばる」みたいなことを言ってたので、あの脳出血と、左半身の不自由がよっぽど応えたのだろう、残念だし、もったいないことだ。