火星の月の下で

日記がわり。

パパ活・考

かつてビートたけし
「女子高生が売春をしてるんじゃない。売春婦が女子高生をしてるんだ」
という名言(?)をラジオかなんかで言い放ったことがあったけど、この言葉の言い換えは、女学生売春に名目を与えてしまったような感じになってしまった。
かつては、というか、我々老人にとってはつい最近のように感じるが、女子高生売春を「援助交際」と言い換える文化(?)があった。
この「援助交際」と言う言葉はまだ実体をある程度拾い上げ、しかもある程度マイルド化させる効果もあったせいか、買う側だけでなく、売る側からもこの言葉が広まっていった。
その結果、本来は女子高生売春だったものが、学校を卒業した後の女性にも使われるようになっていく。

で、最近は「パパ活」なる言葉に切り替わっていった。
もちろん言葉の変遷としては、これ以前に「婚活」だの「就活」だのがあり、それの延長ではあったわけだけど「援助交際」という言葉より、はるかに生々しい。
要はただの売春なんだけど、「援助交際」という言葉が狭義には売る側に学生を想定していたのに対して「パパ活」になると、もう女性全般を範囲にしている感がありありとしてくる。
というか、むしろJK、JD、と言った学生よりも上の層に対応する言葉な感じさえする。

こういった言葉の蔓延は、売春業をある程度制限していくためには甚だ困ったことになっているのではなかろうか。
買う側にも責任があることは当然だけど、売る側もハードルが低くなってしまって、やりやすくなっている。

ネットがインフラとして定着してしまってから、これまでメディアの上には現れてこなかった層の声が、簡単に広く届くようになった。
それ自体は良いことなんだろうけど、この「パパ活」をしている層の声もどんどんあがってきている。
彼女たちの思考や嗜好なんかがバンバン目に着くようになってきたのだけど...。
パパ活」って大半が売春業だよな。
なんでこんなに堂々としてるのか。

そしてたいてい出てくる「金くれ」「金くれ」の大コール。
もちろん男女交際において経費の問題は重要だし、売春でなくてもお金の問題は大事だけど、売春婦側からの「大金よこせ」コールにはやや辟易してしまう。
「男なら」「恋人にしたいなら」
みたいな名目を立ててるところもあるけど、だいたいはこの「大金よこせ」コールの言い訳である。
パパ活が売春業だとすれば、大金を求めるのは当然であろう。
売春婦が男(顧客)をひっかけるために、性的に女の部分を磨かねばならない、つまり商品価値を上げなければならない。
その経費がけっこうかかる、というのも理解できる。
しかしだ。
一応名目だけになってる感もあるけど、売春は違法、という大前提があるのだ。
さらに男側の心理として、そんな違法の娼婦を恋人や嫁にしたい、とか思うものなんかね?
もちろん中にはそういう売春婦が好きで好きで結婚したい、とか考えている男もいるだろうけど、多数派じゃないよね。
男の側ではそういう相手に対しては肉体しか求めていないだけなのに、なんで「恋人にしたがっている」なんて考えるのだろうか。
男の側に、「パパ活」に恋人幻想を抱くな、という警告になるだろうから、それはそれでいいんだろうけど。

あと気になっているのは、こいつらの納税問題。
パパ活であっても、金銭の授受が一定額を越えると納税の義務があるよね。
納めてるからいい、て問題でもないけど、どうも言い回しとか発言とか読んでると、納税しているように見えないのだ。
とりあえず国はこういうやつらからしっかりと納税させてほしい。