火星の月の下で

日記がわり。

『人魚姫』はデンマーク文学です

「実写版リトルマーメイド、ストーリーもポリコレ仕様に変更される」
(tp://www.anige-sokuhouvip.com/blog-entry-58685.html)
こういうので腹立つのは『人魚姫』をアメリカ児童文学みたいに扱ってること。
著作権が切れてしまっている作品の筋を変えたり偏向したりするのに母国の許可はとる必要なんざないんだけど、多少は考えてほしいよな。
ホフマンの『胡桃割り人形とネズミの王様』が以前、黒人の胡桃割り人形に替えられてしまったことがあったけど、あのときも作品を踏みにじられた気になった。
『胡桃割り人形』はホフマン原作の方ではなく、チャイコフスキーバレエ音楽版の改変だったんだろうけど、それにしたってアメリカ文学じゃない。

以前も書いたしリンク先でも言ってる人がいるけど、もうほとんど妖怪なんだよな、この人魚姫。
ダゴンの姫が人間の男をたぶらかして海の中に引きずり込む話かな、と思えてしまう。
もうほとんどラブクラフトの世界になってるみたいだ。