火星の月の下で

日記がわり。

『水星の魔女』が理解できない人達

「水星の魔女、話が難しくて分からないという視聴者が続出する」
(p://www.anige-sokuhouvip.com/blog-entry-58674.html)
好き、嫌い、ならわかるけど「難しくてわからない」って。(笑)
リンク先にもあるけど「初代やSeedの頃の方が良かった」って書くのは別にかまわないんだけど(それこそ好みの自由)、その自分の好みを現行作品に押し付けようと言う意図が感じられるのは、はたしてどうなんかな。
初代を例に出してるけど、書いた人の年齢、かなり幼く感じる。
「話が難しくて」というのは後の方に出てくるんだけど、『水星の魔女』ってガンダム・シリーズの中では格段にわかりやすいレベルだと思うんだけどなぁ。ただし、あの第0話をちゃんと視聴していることが前提条件になるけど。
それと、初代が登場した頃にもこんな声はあったのだ。
当時のロボット・アニメの常識ではとらえきれない層が一定層いて、それゆえ最初の放映時の視聴率が大苦戦して、予定話数を下回って(打ち切り、とかまではいかなかったと思う。一応完結したし)しまった。人気が出始めるのは、数年経ってからの再放送から。
もっともさすがに次の『イデオン』(同枠ではなかったけど)になってくると、「これ、面白いことは面白いけど、みんなわかってんのかな」と言う気はかなりした。

細かなところを探し出せば『アトム』や『鉄人』だってわかりにくいところがないわけでもなかったので、ヒットする作品には常に同時代的な常識が通用しない側面もある。
儂だって初代の細かなギミックやストーリィ設定を完全に理解できているわけではない。当たり前だが。
それでも面白い、と感じることはできたし、良い体験をさせてもらった、とも思っている。

「理解できない」「つまらない」「大嫌い」なら、見なくても良いんじゃねーかな、とは常々思っているところ。
なんでそういうネガティヴな感想しか抱けない作品を見ようと思うのか。娯楽作品だよ? 基本的には。
漫画やアニメは学校のお勉強とは違うのだから、つまらなければ見なくていい。ただそれだけ。
世間が騒いでいる(『水星の魔女』はそこまでではないと思うけど)のが我慢ならない、というのなら、それはまた別次元の話で、それを批判するのならもう少し考えて、調べないと人々の胸には届かないと思うぞ。
儂にも「なんでこんなつまんない作品を高評価してやがるんだ」と思う時、作品はいつの時代でもチラホラあるけど、そういう批判みたいな面倒なことはしたくないし、何より非生産的だ。
自分の好きな作品、好きな題材にブヒブヒ言ってる方が生産的なのではないかな。