火星の月の下で

日記がわり。

◎『無彩限のファントム・ワールド』第7話に、ホフマンの名が

本編とは全然関係ないところで、高校国語の授業中の教師の話として、ホフマンの名が登場。
いきなりだったのでちょっとびっくりした。
漱石の『吾輩は猫である』の先行モデルとして『牡猫ムルの人生観』そしてその作者としてホフマンの名前が。
ホフマンの作品としていちばん有名なのはたぶん『胡桃割り人形と鼠の王様』かと思うけと、これはチャイコの音楽という一面が強い上に、バレエ台本の方が有名なので、文学史的には日本近代文学の黎明期に、幻想小説としての影響を強く残した『金の壺』の方かと思ってたけど『牡猫ムル』も知名度としては上がるのかなぁ、なんて気も。
ホフマン愛好家、研究家としては、そういう形で紹介してほしくないような、でも嬉しいよな、いろいろと複雑な気分でありますな。
そのうち、私の好きなホフマン・ベスト10で書けたら書きたいな、なんて思っていたり。
第4話の「模造家族」でも、ストーリィの骨子がバレエ台本ではなく原作小説の方の『胡桃割り人形と鼠の王様』みたいだったし、作者さん、ホフマンが好きなのかなぁ、だとしたら少し嬉しいなぁ、なんて思ってしまったり。