火星の月の下で

日記がわり。

民俗

魔女の秘密展

3月5日から天保山にて魔女の秘密展。5月10日まで。大阪を皮切りに全国巡覧。以後、大阪→新潟→名古屋→浜松→広島→福岡・・・と回るらしい。 ドイツ魔女紀行を主体にしたものらしいけど、扉には「Secret Witches Exhibition」と英語で書かれててよくわからんな…

ブルクテリーの魔女

タキトゥスの『ゲルマーニア』を読んでいると、ときどき妙な固有名詞に出くわすことがある。ブルクテリーの出、と伝えられる占巫の魔女ウェレダなんかもその一つ。西紀一世紀の後半、四皇帝内乱時代のあとを受けて成立したウェスパスィアヌス帝の時代に、レ…

ジャック・ロンドンの旅行記

「韓国にいると韓国人を殺したくなる」ジャック・ロンドンの背筋が寒くなる視線〜「世界の人の朝鮮旅行」ジャック・ロンドンって『荒野の呼び声』とか『白い牙』とか書いたかなり有名な作家だよね。こんな有名作家が、あんな汚泥の土地の旅行記を残している…

イエスは吸血鬼か?

欧州の妖怪について考えていたとき、その淵源としての吸血鬼に少しばかり思い至ることがあったので、簡単に記録。 文芸の上に現れた吸血鬼としては、カーミラの前と後でかなり様相が違う。カーミラ以前として重要な、ゲーテの譚詩『コリントの花嫁』について…

男の魔女、女の魔道師

アニメ『とある魔術の禁書目録』を見てて、いつもちょっとひっかかってることがあって、それは、「科学と魔術が交差するとき、物語は始まる」といういつも予告で言ってるセリフというか、文言。魔術、呪術って、広義の科学じゃないの?・・・というのがいつ…

龍の歴史大事典

新聞広告に入ってたのだけど、『図説・龍の歴史大事典』・・・かなり心引かれる書名だ。しかし、いったいどうなんだろうか、ちょっと悩んでいるところ。まず田舎に引っ込んでしまったいるため、難波とか梅田とかにでも出て行かないと、新刊であっても実物がおが…

蛇綱考・・・其の一

役行者伝説圏における一言主の姿は、一言主伝説圏の側から言うと、一言主神のほとんど末期の姿で、かつて雄略と渡りあったときの国神の威光は既になく、ほとんど地方妖怪の姿にまで堕しているのだが、その末期の姿に興味ある描写がある。役行者によって調伏…