火星の月の下で

日記がわり。

ベルリン ローマ 東京

この時期になると、判で押したように戦争ものの記事が増えるのだが、その中で少し興味を引いたものを一つ。
 高知新聞のこの記事なのだが、新聞関連のウェブは記事が消されることもあるので、簡単に引用。
第2次大戦中、日本の同盟国だったドイツで、精巧な写真技術を用いて作られた、同盟国紹介の雑誌があった、というもの。在独のグリム研究家(名前と写真から察するに、たぶん欧州人と結婚した日本女性か?)が今年の2月にその存在を知って、調査している、というもの。
興味を引いたのは、この雑誌、随分と以前から、ドイツ現代文化の研究家の間では有名で、どこでだったか残念ながら失念してしまったけど、国内で見せてもらった記憶がある。かなり前だったので、実物だったのか、コピーだったのかも覚えてはいないのだが、けっこう強い印象を受けたので、存在自体はけっこう前から知っていた。つまり、そんなに希少な、忘れられた(あるいは隠蔽された)書物、資料というわけではないのである。
それほど軍ヲタっていうわけでもないので、そんなにしっかりと調べているわけでもないけど、最近、戦時中の各国の科学技術についての本やネット記事なんかを読んでいるのだが、戦時中の日欧の技術の差のようなものを最近改めて感じることが多い。その文脈でならわからなくもないのだけど、反戦資料として、レアなものを見つけてきました、っていうようにとれなくもないので、この研究者さんはもう少ししっかり勉強してほしいなぁ、と思ったりしたわけです。
でも、できれば復刻してほしいかな、とかもちょっと思ったりしています。(^_^;