火星の月の下で

日記がわり。

三国同盟の真意

真珠湾攻撃から75年、歴史家・加藤陽子氏は語る「太平洋戦争を回避する選択肢はたくさんあった」」(4年前の記事)
(ps://www.huffingtonpost.jp/2016/12/01/the-pacific-war-yoko-kato_n_13349530.html)
4年前の記事なので「75年前」の見出しになってるけど、TLで流れてきて初めて読ませていただいたので、少し時間軸としてはズレてるけど、リンクしておく。

前半の満州事変界隈のあたりはわりとよく知られているし、まぁそういう見方もあるだろな、と思いつつ読んでたのだが、中盤くらいで出てきた三国同盟の真意のあたりは少し面白かった。
三国同盟」は結ばれた時期がナチスドイツが快進撃を続けていた頃で、日本としてはナチスドイツが勝利に終わったあとのアジア情勢を考えていた、というのは、以前別の人の論考で少し読んだことがあったし、初めて見る意見というわけではなかったのだけど、ここまではっきりと、
三国同盟の真意は対米、対支よりも、戦後のナチス・ドイツに対する警戒からだ。
と言い切ってしまっているのはかなり珍しいと思った次第。
1940年(昭和15年)の時点で、日本の多くの人が大戦のナチス勝利を疑っていなかった、というのは三国同盟の背景としてよく言われているが、「勝ち馬に乗ろうとして失敗した」のではなく、アジアへのナチスの進出を嫌って(恐れて)いたというのは面白かった。
仮想戦記では見た覚えがあるけど、歴史学者の見解でもこうなるものなんだね。