火星の月の下で

日記がわり。

第18期竜王戦第1局

日付は既に回ってるけど(現在10/27)、26日中のことなので、とりあえずこの内容でエントリ。
渡辺竜王が第1局を取り、防衛へ第1歩を踏み出した。
まだ詳しい棋譜は見てないんだけど、衛星でやってた中継の感じだと、余裕で押し切ったような印象だった。
実況スレッドなど見てると、必ずしもそうでもないようで、2日目夕方になってからまぎれたこともあったようだが、結果は後手番で、現竜王の勝ち。
後手番を取ったことで俄然優位に立ったわけだけど、どうも開始前から、竜王の圧倒的優位が予想されてただけに、順当に防衛してしまいそうな気がする。
木村七段も決して弱い棋士ではないのだが(相当に強いからこそ挑戦者になったわけだし)現在の棋界のトップ4、羽生、森内、佐藤(康)、谷川のうちから挑戦者が出なかった時点で、かなり最強戦といった趣はなくなってしまったような気がする。
むしろ、これを機に、渡辺がトップ5としての地位に立つようになる、そんな露払いのような気さえしてくる。
思い起こせば、天下をとった羽生が始めてタイトルをとったのもこの竜王で、奪取時の年齢も近い。
公言してるか否かの違いはあるが、谷川将棋の終盤を自分のものとして急激に伸びてきたことや、中学生でプロ4段になったことも似ている。
ただ、まだまだ羽生も渡辺に天下を譲るような年齢ではないし、なによりまだ渡辺はC級1組だ。そう簡単に渡辺時代が来るとも思えないけれど、羽生の下に続く世代がいなかった、と言われて久しかった、次世代のうねりが少しずつ来ているような、そんな気がする。
しかし、やはり竜王戦は羽生―渡辺で見たかった、という気持ちは少しある。
昨年、森内を倒して竜王になっているのだから、やはり羽生との頂上決戦になってほしかった、という気分だ。
もっとも、羽生-渡辺のタイトル戦は、既に王座戦で1度あって、このときは羽生が辛勝したんだけどね。