火星の月の下で

日記がわり。

波乱のC級2組

第64期C級2組8回戦。(抜け番の関係で、ほとんどの棋士は第7局目)
1敗の橋本、村中、2敗組の有力候補だった片上などがバタバタと破れて、7局終了時点で1敗が安用寺、村山(慈)の2人、2敗に矢倉、阿久津、橋本以下、10人の近来珍しい大混戦模様になってきた。
8局目の棋士もいるが大半が7局目なので、残り3局を残しての、この混戦模様。ひょっとすると、3敗での昇級もあるかもしれない展開になってきている。
羽生世代の最後の方にあたる、中川、深浦、畠山兄弟などがC2に残っていた第53期頃などは、1敗でも頭ハネがあったことを思うと、まぁ、混戦と言っていいだろう。見てる分にはすこぶる面白い。
羽生世代とか55年組、といった世代集団として突出していると、とんでもなく競争が過激になるため、昇級条件がタイトになる。で、その頃の記憶が残るため、7局目で1敗者が二人、っていうのは、ものすごいことになっているような気もするんだけど、C2人数が16人とか19人とかだった20期、30期の頃ならまだしも、40人を超える現在のC2で、この状況は、乱戦模様になっている、と思う。
ただ、将来の展望については、上位とのギャップが開きつつあるのかなぁ、という気持ちも同時にあって、現在のC2で、将来タイトル戦にまでコマを進めそうな人っていうと・・・かなり贔屓目に見ても、橋本、阿久津、片上、村山(慈)、中村(亮)、くらいまでかなぁ、という気もするだけに、低位乱戦の気配なのかもしれない。まぁ、それでも面白いことには変りはないんだけど。
北浜七段のような例もあるので、将来B1くらいまで上ってくるような人も他にはいるかもしれないが・・・。
渡辺、山崎、千葉、宮田、松尾と言った、将来タイトルを狙えそうな棋士が(渡辺は既に竜王ですが)あらかた昇級してしまった、っていうのもあるのかなぁ。下から来るはずの次の層も、なんか年齢制限ギリギリで四段になった、っていう人が最近多いし。
とはいえ、予想の楽しみが増えたので、一応、混戦感謝、ということにしておこう。
残り3局で、根拠のない予想。
まず、残り3局で先手番を2局残している1敗の村山(慈)はたぶん大丈夫、かな。あとの2人は、ちょっと難しい・・・。願望もこめて、矢倉、橋本、としておこう。
一方、ベテランの多いB級は1組、2組とも、本日の対局。
ここはけっこう贔屓の棋士も多いので目が離せません。
B1の井上八段、もう4敗でA復帰は難しいところですが、降級戦線から脱出するためにも、そして来期の順位のためにもがんばってほしいところです。