火星の月の下で

日記がわり。

自爆巫女

お話が全然わかんない上に、キャラの識別がまったくつかず、視聴率が第2回で、0.3%をとってしまったこと等、近来稀に見る不人気作品シムーン
これが作画状況がひどくて人気がない、ってんならまだしも、作画はかなりがんばっててこれ、っていうのが、なんかすごい。
そういや、GUN道という衛星放映作品は、ひどい作画ゆえに大人気、いったいどうなってんのかね。(笑)
いろんなところで言われてるようですが、このシムーン、状況説明がほとんどなされないまま、お話の幕が上がり、どうやら異世界戦争モノらしいのに、当初敵の姿がさっぱり見えない。戦闘の面白さを追求しているのか、と思いきや、リマージョンとか言うよくわからない紋章攻撃の成否で戦いが決する仕組みで、濃い戦闘描写はほとんどなし。
ではキャラの描きこみがあるのか、というと、作画はともかく、人間の内面はまったく描かれず、やたら女の子同士でキスするだけのあざとい演出、しかも女の子であって女の子でない、性の未分化というわかりにくい設定。
それではキャラの成長を描くのか、というと、そうでもなく、けっこう描写キャラはもちまわりでブレている。
とにかく絵は綺麗だけどやたらわかりにくい作品(難しいのではなく、わかりにくい、識別がしにくいのである)という印象があった作品。
まぁ、当方、作画系の人間なんで、作画がよければ少々話はクソでも見るので、ずっとかかさず録画視聴してたのだが、先週放映の第8話が、なんか別の作品になったんじゃないか、って思えるくらい整理されてて面白く、わかりやすい画面構成だった。
今までほとんど敵の影が見えなかったのに(第4話で少しだけ敵兵士との接触はあったけど)いきなり和平会議で、オイオイ、と思ったのだが、この和平使節団が、内部からのゲリラを画策するテログループで、そのうちの一人、妙齢の美少女巫女が、主人公たるシヴュレの戦闘巫女たちと、当初和気藹々と交流しているわけだ。
まぁ、お互いに自己紹介したり、自身の使仕える神の名の由来についてひとくさりあったり、いかにもこれから平和条約を結ぶんだなー、という雰囲気が少しずつ醸成されてくる。
すると突然本性をあらわして、シヴュラの一人を捕虜にしてシムーンの近くへ来て、隠しもった爆弾で、自爆!
これによって、3つあるシムーン部隊「コール」のうち、2つまでが壊滅してしまう、というのが、第8話のだいたいのアラスジ。
いやぁ、すごかったねぇ、自爆巫女。(笑)
1回で退場してしまうのがもったいない限り。
この北方の国の神アニムスと、主人公達の信奉する神テンプス・パテュームとは元来同じ神で、呼び名が違うだけだ、っていうのが、前回の第7話で示されていて、今回もこの自爆巫女によって「そういう学説があります」みたいに紹介されるんだけど、それを聞いて主人公のアーエルが「昔はオタクの国ってウチらの領土だったのかもしれまへんなぁ」なんて無神経なことを言い放ってくれます。
周囲にアーエルの友人・同国者がいるのに、誰も「・・・ォィォィ」って突っ込まないのである。
ここで、この自爆巫女、眉ひとつ動かさずに聞き流しますが、まぁ、自爆しにやってきてたわけだから、今更こんな失礼な発言を聞いても屁でもないわけで、その場は大事に至らずに淡々とすすんでおりました。
この神の名と、元来が同じものだったらしい、っていうあたり、普通に考えると、エホバとアッラーのことかいな、って思ってしまうわけなのです。
で、片方がとんでもない超兵器シムーンをもってて、片方が自爆テロ・・・、これってかなり暗示的ですなぁ。
というわけで、詳細な感想はアニメブログの方に書いてるんだけど、予想外に面白くなってきたので、ちょっと楽しみになってきているところ。
先行放映地域では、既に第9話が放映終了、関西では金曜夜ですな。