NHK杯・窪田義行五段、丸山九段に勝つ

いやぁ、すごいすごい。元名人の現役A級棋士に勝っちゃったよ、すばらしいですなー。
解説が元祖藤井システムで、大豪を前にして、18番の「挙動不審」も炸裂。将棋も変態四間の本領発揮で、窪田将棋のある意味真髄を見せてもらった気がする。いやぁ、この人の将棋はホントにおもろいね。
某大型板に棋譜が貼ってあったので、メモがてら貼っておく。棋譜だけだと著作権には触れないらしいので（ウロ覚えなんで、ヤバかったら消しますが）棋譜だけ貼り付けておきます。
▲７六歩 △３四歩 ▲１六歩 △６二銀 ▲６六歩 △８四歩
▲７八銀 △４二玉 ▲６八飛 △３二玉 ▲３八銀 △５四歩
▲５八金左 △５二金右 ▲４六歩 △５三銀 ▲７七角 △８五歩
▲３六歩 △５五角 ▲４七金 △７四歩 ▲５六歩 △２二角
▲６五歩 △１四歩 ▲４八玉 △２四歩 ▲３九玉 △２三玉
▲３七桂 △３二銀 ▲２六歩 △７七角成 ▲同　銀 △４四歩
▲２八玉 △３三桂 ▲９六歩 △９四歩 ▲２七銀 △４三金
▲３八金 △２二玉 ▲９七角 △８四角 ▲６六銀 △９五歩
▲同　歩 △同　角 ▲７七桂 △８六歩 ▲５五歩 △同　歩
▲３五歩 △同　歩 ▲５五銀 △７三角 ▲６四歩 △同　銀
▲同　銀 △同　歩 ▲８六角 △９九香成 ▲３六歩 △同　歩
▲同　銀 △３四歩 ▲５四歩 △２三銀打 ▲５三歩成 △同　金
▲６五桂 △８六飛 ▲５三桂不成△８七飛成 ▲４一桂成 △同　銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　銀 △３六歩 ▲３四歩 △３七歩成
▲同　金寄 △３六歩 ▲３三歩成 △同　玉 ▲３六金 △５六角
▲６七歩 △８四角 ▲４五歩 △３一香 ▲４四銀 △２二玉
▲３五桂 △３四銀 ▲２五歩 △１二桂 ▲１五歩 △４二銀
▲１四歩
まで、先手窪田五段の勝ち。
現行棋士で、面白い将棋、という点では文句なしにこの人だと思う。もっとも、かつての升田、内藤、谷川のような、カッコよくて審美的な面白さ、芸術的なすばらしさとは異質の、妖怪じみた変態っぽさにしびれるわけなんだが。
振り飛車党じゃないので、自分では追随できないのがちょっと残念ではあるけど、鑑賞価値の高さ、という点では、内藤、谷川に匹敵すると思う。
次回、中田功-勝又の勝者とですか。ぜひこれにも勝って、郷田九段と戦ってほしい。
４回戦までいくと、郷田ではなく、森下の可能性も少しあるけど、窪田の対戦相手としては、郷田九段の方が面白い展開になりそうなので、郷田-窪田戦になることを期待おこう。
それにしても、感想戦、嬉しくてたまらん、っていうのがモロ出てましたなぁ。（^_^）
棋士は悟られないように、表情が出にくいようにに、奨励会で鍛えられる、っていうのを以前なにかで読んだ記憶があるんですが、この人はそういう意味でもケタはずれ。