火星の月の下で

日記がわり。

ディヌ・リパッティのCD

ポン橋に出かけて、いろいろと物色していたら、ディヌ・リパッティのCDがEMIから出ていたようで、びっくり仰天。
1950年に33歳で死んだこの天才ピアニストの名演奏は、LP時代に散々堪能させてもらったが、いつしか記憶の闇の中に消えてしまっていた。
CDのレーベルとか新譜とかはもうまったくチェックしていないので、ときたまこういう驚きと遭遇することがある。ズスケSQやブッシュSQの復刻版を見たときもかなりびっくりしたが。
ともかく、リパッティである。
一応後々の参考のために、よく使うHMVリパッティ関連のリストをリンクしておく。
ディヌ・リパッティのCD
とにかくショパンのワルツと、モーツァルトイ短調ソナタの名演はすごかった。
何枚かレコードは持っていたと思うが、どれをもっていたか忘れてしまった。しかし残された音源の8割以上は聴いていると思う。
ショパンのワルツ集と、モーツァルトイ短調ソナタ、それにモーツァルトのピアノ協奏曲21番あたりが代表演奏とされるようだけど、シューマングリーグのピアノ協奏曲も良かった。レコードがそれこそ擦り切れるくらい聴いたように思う。
Wiki記事を見ると、どうも死因は白血病ではなかったらしいが、昔レコードで聞いていた頃は、白血病だと思っていた。
この記事の中にある、最後のコンサートというのは、たぶんブザンソンのやつだと思うけど、これも確かにレコードはあったはずだ。
ピアニストというと、私は当時からヘブラー信者みたいなところがあって、とにかくイングリット・ヘブラーが好きだった。
ブラームスベートーヴェンソナタ、小品なんかだとバックハウスも好きだったけど、モーツァルトなら断然ヘブラーだった。
そしてその次がこのリパッティ。とにかく綺麗な演奏だったと記憶している。
もし病に倒れることなく天寿をまっとうしていたら、どんな演奏家として老成していただろうか、そして、ショパンモーツァルト以外にどういうレパートリーを残してくれていただろうか。
いろいろと考えてしまうが、そのリパッティのCDが復活し、しかもジャケットはかつてのLP盤に使われたものと同じ写真が使われている。これはなかなか興趣をひくところ。
残念ながら、CDを買う予定はなく、持ち合わせもなかったので、購入しなかったけど、シューマンイ短調協奏曲とか、モーツァルトイ短調ソナタなんかは、そのうち購入検討をしたいところだ。