火星の月の下で

日記がわり。

▼南オセチア戦争

ロシアがグルジアに軍を進めて、ほとんど戦争状態。
第1報はぼんやりBBCを見てたときなんだが、日本では「なんかカフカスの方で紛争が起こってますよ」程度の報道しかなく、イライラしてたのだが、別にロシア擁護というわけではなく、虐殺五輪の取材で忙しいから、なのかな。
ともかく、全然詳細がわからんので、とりあえずいくつかニュースリンクを貼っておく。ニュースサイトなんですぐに消えるかも知れんけど。
南オセティアでの戦闘悪化BBC(英語)。
さすがにBBCは早い。そして詳細がわかる。
戦闘にて死者多数フランクフルター・アルゲマイネ。(ドイツ語)
米・仏とは違うソースらしい情報もあってなかなか面白い。
ロシアとグルジア、支配に対して非難。ルモンド。(フランス語)
ここも刻々と伝えてくれている。
その他、アルジャジーラスウェーデン、スペイン、ブラジル、インドといったあたりも見出しだけさらっと見てみたが皆一面扱い。日本だけ虐殺五輪。(笑)・・・今朝の朝刊はまだ見てないので、さすがに朝刊には出てると思うが。
ともかく各紙とも、ロシア、グルジア双方の主張を載せ、列を成して進軍するロシアの戦車、地理関係などが図示されて、明確かつ客観的で、日本の偏向捏造新聞とはえらい違いである。
周辺状況についてもいろいろと入ってきてて、米軍が近隣の基地から部隊を移動させているとか(グルジア駐留の米・軍事顧問からも死者がでたらしい)、空爆、戦車侵入のレポが生々しい。
ところで舞台となっているオセチア地方だが、民族移動期の歴史に興味がある者にとってはなじみのある名前で、ここのオセチア人というのは、あのアラン人の末裔だというのだ。
アラン人とは、イラン系遊牧民族で、ゲルマン民族大移動期の前哨戦も言うべき時期、2世紀頃に帝国に侵入、その後、ゲルマン諸族やアジア系のフン族とともに2世紀から6世紀にかけて欧州を走り回った連中である。
そのもっとも華々しかったのが、東ゲルマン系ヴァンダル族と行動をともにするようになってからの、イスパニアでの対ゴート戦争、アフリカへ渡って後のローマ強襲といったあたりで、ユスティニアヌスに滅ぼされた頃にはほとんどヴァンダルに吸収されていたような感じだったが、なかなか勇猛な連中だったようだ。
このカフカスにいる連中は、民族移動期に入る前の故地というよりは、侵入後撤退して戻ってきた、ということらしく、正確にはその故地は不明である。
ロシア連邦内にとどまっている北オセチア共和国などは、正式には「北オセチア・アラニア共和国」と名乗っていて、アラン人の末裔であることをはっきりと示している。
露鵬関を初め、何人かの力士が現在日本の大相撲でがんばっているわけだから、もう少しちゃんと報道してやれよ、とも思うけど・・・。
【追記】08/09・am06:55
朝刊を読む。一面は支那虐殺五輪一色。(捏造と偏向の変態毎日)
6面にモノクロ写真1枚つけただけの軽い記事で言及されていただけ。
さすがは偏向と捏造の変態毎日、まともな記事はまったく取材力がはたらかないらしい。(笑)
残りの新聞は、会社にいって、もしまだあったら見てこよう。そう大差ないような気もするけど。